僕たちが本当に欲しかった2画面かも。電子ペーパー+ハイスペなスマホが人気
HiBreak Dual 2という電子ペーパーディスプレイと液晶スクリーンを搭載したスマートフォンが、クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterで短時間のうちに目標額を達成し、大きな注目を集めている。従来の折りたたみスマホとは異なるコンセプトで、より実用的でかつ手頃な価格を実現した新しいデバイスが、市場に確実なニーズを持つことが明らかになった。
こうした動きの背景には、スマートフォン業界全体での2画面デバイスの流行がある。Samsungが新型Galaxy Z Foldを投入し、Appleも初の折りたたみiPhoneの発表が噂されるなか、全く異なる設計思想の2画面デバイスが台頭してきた。発売元のBigmeは、これまで電子ペーパーディスプレイを活用したスマートデバイスを複数回市場に投入した実績を持つ。従来、電子ペーパーディスプレイは目に優しく、バッテリーの持ちが良いという特徴がある一方で、基本的に白黒表示であり、解像度が低く、フレームレートが低いため動画などのコンテンツ閲覧は困難という大きな制約があった。HiBreak Dual 2は、6.13インチのメインディスプレイにおいて、電子ペーパーでありながらカラー表示を実現し、さらに80fpsという高速フレームレートを達成している。これにより従来の電子ペーパーディスプレイの限界を大幅に克服し、ほぼ全てのタスクをメインディスプレイで処理可能なレベルに到達している。背面には5インチの液晶ディスプレイを備えており、ユーザーが必要に応じて使い分けられる設計だ。
スペック面では高い実用性を実現するための充実した構成が特徴である。Dimensity 8300チップセット、16GBのRAM、512GBのストレージを搭載し、OSはAndroid 16となっている。スタイラスペンが付属し、メインのスマートフォンとして実際に使用することを想定した設計になっている。NFCチップと指紋認証センサが標準搭載され、Google Playストアから様々なアプリケーションを自由にインストールでき、スマートフォンとしての基本機能は十分に備わっている。価格は599ドル(約9万8,000円)からとなっており、各メーカーのフラッグシップスマートフォンと比較すると入手しやすい価格帯である。同じく2画面を備える折りたたみスマホと比べると、半額以下での購入が可能であり、この価格差は市場における大きな競争優位性になると考えられる。
このデバイスカテゴリーの登場が示唆する市場動向は複数存在する。2画面スマートフォンへのニーズが折りたたみ方式という単一の形態に集約されるのではなく、電子ペーパーと液晶という異なる特性を持つディスプレイを並置するコンセプトにも相当な需要があることを示している。実は、Hisenseからも同様のコンセプトの製品が既に販売されており、また遡れば、ロシアのYotaPhoneなども過去にこのアイデアで注目を集めた実績がある。複数の企業が異なる時期に同じコンセプトに取り組んでいることから、この方向性は一時的な流行ではなく、確実な市場ニーズに根ざした動きであると考えられる。
日本の部品・装置・素材メーカーにとって、このような新しいデバイスカテゴリーの拡大は多くの含意を持つ。電子ペーパーパネル、高性能チップセット、大容量ストレージメモリ、スタイラスペン関連の部品・機構など、多様な領域での部品需要が創出される可能性がある。グローバル市場での携帯デバイスの多様化が進む中で、従来の主流からは外れながらも実需に基づく市場セグメントの成長が見られていることに注目する価値がある。
※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。
出典:ギズモード・ジャパン




