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冷戦時代のアメリカのスパイ衛星が軌道上で突然爆発。他の衛星に危険を及ぼす恐れ

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1988年に打ち上げられたアメリカの極秘スパイ衛星「USA-32」が、2026年9月13日、地球低軌道で突然爆発し、周囲に大量の宇宙ゴミ(デブリ)を撒き散らした。冷戦時代から40年近く運用されていた衛星が、現代の宇宙開発に新たなリスクをもたらすことになったのだ。

USA-32は、アメリカの国家偵察局(NRO)がタイタンIIロケットで打ち上げたソ連のレーダー傍受用の衛星である。機密プログラムとして「FARRAH III」というコードネームが付けられていた。当時のNROは、衛星に有名人の名前をコードネームに使う習慣があったとされ、1970年代のテレビドラマの女優にちなんで名付けられたと考えられている。設計上の寿命は3年だったにもかかわらず、実際には30年以上軌道上にとどまり、2021年時点でも稼働している姿が確認されていた。こうした想定をはるかに超える長寿命化は、当時の衛星設計の頑健性を示す一方で、老朽化に伴うリスクが長年積み重なっていたことをも意味している。

爆発の原因は現在でも特定されていないが、いくつかの可能性が考えられている。Spaceweather.comの指摘によれば、衛星が日光の当たる領域と地球の影を38年間にわたって繰り返し通過する過程で、内部の圧力タンクやバッテリーが激しい加熱と冷却に耐えきれず、最終的に破裂した可能性がある。別のデブリや隕石との衝突によって破壊された可能性も排除されていない。興味深いことに、現代の衛星では、機能終了後にバッテリーのエネルギーをすべて放出する「無害化(パッシベーション)」という安全措置が義務付けられており、NASAや日本のJAXAなどの宇宙機関がこれを要求している。しかし、USA-32がこの処理を行ったかどうかは公開されていない。

今回の爆発がもたらす最大の問題は、地球低軌道における混雑の悪化である。USA-32が爆発した高度775km付近では、現在200機以上の稼働中の人工衛星が運用されている。爆発による破片は、数年にわたって軌道上にとどまり、極めて高速で飛行しながら他の衛星の経路と交差することになる。米国宇宙軍は現在、追跡可能なすべての破片を監視し、稼働中の衛星との衝突リスクを日常的に評価している。直近での差し迫った脅威がないとは報告されているものの、専門家たちは今後の軌道運用の難度が一層高まることを強く懸念している。

日本の衛星メーカーや部品サプライヤーにとって、このような老朽衛星の管理と廃棄は他人事ではない。今後打ち上げられる新しい衛星は、軌道の下降や無害化の実施を含め、衛星の寿命終了後にどのように処理するかを設計段階から組み込む必要がある。また、既に軌道上にある日本の衛星についても、長期運用に伴う劣化への対策と、最終段階での安全な廃棄方法の確保が重要な課題となっている。宇宙ゴミの増加は、宇宙産業全体の持続可能性を左右する環境問題であり、部品メーカーから衛星メーカーまで、日本の製造業全体が責任を持った設計と運用を強く求められる時代に入ったということを示している。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:カラパイア

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