DESI遺産画像調査、最大級の2次元宇宙地図をリリース
暗黒エネルギーの謎を探るDESI(ダーク・エネルギー・スペクトロスコピック・インストルメント)プロジェクトが、これまでで最大規模の宇宙地図データを公開した。40億個の天体を含む5.6兆ピクセルのマップは、空のおよそ75%の範囲を可視光と近赤外線でとらえたもので、宇宙の膨張や銀河の成り立ちを調べる天文学研究の基盤となる資料になると見られている。
このマップは2012年にスタートしたDESIプロジェクトの一環として、複数の大型望遠鏡で収集されてきた観測データをまとめたものだ。米国の国立光学天文台(NOIRLab)やアリゾナ大学の施設から得られた数千万個の銀河とクェーサーの光学画像が、160人以上の科学者の手を経て整理・統合されている。すでに完了した最初の5年間の計画では、110億光年の距離まで4700万個以上の銀河とクェーサーが記録された。この規模のデータセットは、それ自体がAI・機械学習の訓練素材として機能する。次世代観測施設であるベラ・ルービン天文台やナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡が今後送ってくる膨大なデータ(ルービン天文台は毎晩10テラバイト、ローマン望遠鏡は5年間で20ペタバイト規模)を自動処理するための学習基盤として活用される予定だ。
興味深いのは、初期結果が従来の理解に疑問を投げかけている点である。これまで宇宙の膨張は加速し続けると考えられてきたが、DESIのデータからは暗黒エネルギーの影響が時間とともに弱まっている可能性が示唆されている。もしこれが確認されれば、宇宙は無限に膨張し続けるのではなく、遠い未来に膨張が止まり均衡に達する可能性も出てくる。この発見は、ハッブル宇宙望遠鏡がもたらした深宇宙の観測データ以来、宇宙論に根本的な変更を迫るものとなる可能性がある。DESIは2027年に最初の5年分のデータに基づく改良版結果を発表し、2028年まで観測を継続する予定で、さらなる新知見がもたらされるかもしれない。
宇宙サプライチェーンの視点では、このプロジェクトは次世代観測機器の開発を促進する重要な存在になっている。ベラ・ルービン天文台やローマン宇宙望遠鏡といった大型プロジェクトは、高精度センサ、精密駆動機構、極低温環境での動作確認が必要な部品、そして膨大なデータを処理するための通信・計算機器など、多くの高度な技術を要求する。こうした観測機器の構築には、光学部品から機械精密部品、電子機器まで、グローバルなサプライチェーンが関わっており、日本の精密機器・部品メーカーもこうした国際協力の中で重要な役割を担ってきた。DESIのデータが示す新知見は、次世代プロジェクトへの投資判断に影響を与え、それが部品サプライヤーへの発注機会につながる可能性がある。今後のデータ発表と、そこから導き出される宇宙論の結論によっては、宇宙観測関連の産業規模がさらに拡大する見込みもある。
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出典:Phys.org / 自動翻訳のため訳文が不正確な場合があります



