世紀旧星の謎は、ついに説明を持っているかもしれません
テータ・エリダニという星の謎が、1000年以上の時を経て新たな仮説で解き明かされようとしている。古代の天文学者たちが「極めて明るい星」と記録した同じ星が、現代ではなぜ平凡な明るさに見えるのか。その理由は、この星系自体が劇的に変化した可能性にあるという。最近arXivに発表された研究は、古い記録が誤りではなく実際の現象を捉えていたことを強く示唆する。
古代の天文学者ヒッパルコスやプトレマイオスは、テータ・エリダニを夜空で最も明るい星の一つとして位置づけていた。特にヒッパルコスは紀元前129年に「川の最も明るく、先行し、南側の星」と表現し、プトレマイオスの『アルマゲスト』(137年編纂)でも全天で13番目に明るい星としてランク付けされていた。その後、イスラム圏の天文学者アル=スーフィも964年にはマグニチュード1として記録していた。それが1603年にはマグニチュード3へと低下する。この劇的な変化が実際に星系に起きたのか、それとも古い記録の誤りなのかは、数百年の間議論の種となってきた。新しい研究は分光法や干渉計測、衛星による光測定を組み合わせ、古代の観測記録の正確性を強力に支持する説を提唱している。
テータ・エリダニは実は3つの星から構成されるシステムで、特に密接な連星ペア(互いに太陽とは比較にならない近さで相互に公転する2つの星)が注目される。両星はほぼ同等の質量(太陽の約2.3倍と2.2倍)を持ち、水星の太陽からの距離の約5分の1という極めて接近した軌道を描いている。研究者らの仮説によれば、約2000年前から1000年前の間、この連星系は異なる動きをしていたと考えられる。当時、より細長い楕円軌道を描いていたこの星系が、より大きな星の老化と膨張に伴い、相手の星に物質を流出させていた。その過程で大量のエネルギーが解放され、相当な光が継続的に放出されたと推測されている。この現象が続く中で軌道は徐々に現在の安定した円形に近い形へと変化し、それに伴い星の明るさも低下していったというわけだ。
この研究が示す意義は、単なる天文学の謎解きにとどまらない。密接な連星系の進化メカニズムと物質流出現象の理解は、高エネルギー天体現象や爆発的な恒星イベントの予測につながる可能性があり、宇宙観測技術の開発において重要な基礎となる。こうした現象を検出・分析するための精密な観測装置や分析手法の確立は、今後の天文学的発見を支える要素になると考えられる。日本の天文観測プロジェクトもまた、こうした微細な恒星現象を捉えるための高精度観測機器や新たな分析手法の開発に向けて、より明確な方向性を得ることになるだろう。
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出典:Phys.org / 自動翻訳のため訳文が不正確な場合があります



