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JAXAが「H3」ロケット9号機を打ち上げ 「みちびき」7号機の軌道投入に成功

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JAXAはH3ロケット9号機で準天頂衛星「みちびき」7号機を軌道投入し、昨年の8号機の失敗から本格的な飛行再開へと踏み出した。このミッションは、失敗を原因究明・対策・実証へと結びつけた重要な一歩を示している。

昨年12月のH3ロケット8号機打ち上げ失敗は、衛星搭載アダプタ(衛星をロケットに装着する部品)の損傷が原因だった。この損傷により衛星の脱落やロケット2段目エンジンの燃焼異常が生じた。JAXAは原因究明を進めた後、飛行再開に向けた段階的なアプローチを取った。今年6月のH3ロケット6号機は、その原因究明の評価と対策の実証を目的とした試験機としての性格が強かった。一方、今回の9号機では製造方法を変更した衛星搭載アダプタが実装され、原因を経て対策が施された機体による実用衛星の打ち上げ再開となった。

みちびき7号機の軌道投入成功は、日本の衛星測位システムの強化を意味する。みちびきはこれまで4機体制で運用されてきたが、内閣府は最終的に11機体制での運用を目指している。昨年2月に打ち上げられたみちびき6号機は静止軌道に配置されたのに対し、今回の7号機は準静止軌道に投入される。この多軌道での配置により、GPSとの互換性を保ちながら測位精度の向上と独立した測位の維持を実現しようとしている。ただし、昨年12月の8号機失敗で当初予定されていた5号機が失われたため、現在は6機体制での運用となる。衛星1機の故障でも国外システムに依存しない7機以上の体制は、産業界からも強く要望されており、内閣府は開発の加速に取り組む方針である。

H3ロケットの本格的な飛行再開は、日本の宇宙産業全体のサプライチェーンにとって重要な意味を持つ。今後、JAXAの火星衛星探査計画「MMX」や、新型宇宙ステーション補給機「HTV-X」、日本企業ispaceの月着陸船「ULTRA」の打ち上げでもH3ロケットが使用される予定である。これらのミッションに向けて、ロケット本体、衛星、補給機といった各段階での部品・装置の開発が加速する。部品サプライヤーにとっては、衛星搭載アダプタのような細部の部品に至るまで、失敗の原因となる可能性をどう排除するか、その設計・製造プロセスの厳密性が問われることになる。

日本の製造業にとって、このH3ロケット9号機の成功は、自分たちが供給する部品や装置が実際の宇宙ミッションにどう組み込まれ、どのような検証を経るのかを理解する契機となる。衛星搭載アダプタの製造方法変更のように、わずかな改善が大型プロジェクトの再開を左右する現実から、高精度・高信頼性を求める宇宙産業の厳しさが見える。同時に、みちびきシステムの拡張に向けた部品需要の拡大や、複数のミッションが控える中での継続的な受注機会が生まれることも意味する。

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出典:sorae

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