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ISSでNASAとESAの宇宙飛行士が船外活動を実施 アンテナの交換を目指すも取り付けは次回へ

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ISSで通信用アンテナの交換作業が実施された。NASAのメノン宇宙飛行士とヨーロッパ宇宙機関(ESA)のアデノ宇宙飛行士は8月18日に6時間23分の船外活動を行い、故障したアンテナをトラスから取り外すことに成功した。だが当初の目的である新しいアンテナの取り付けは、予定時間の超過により次回の船外活動へと延期された。

ISS上では定期的な保守と部品交換が避けられない作業である。今回のアンテナは、ISS上層部のZ1トラスに設置されたもので、NASAの追跡・データ中継衛星を経由して地上とステーション間の高速なデータ通信を支える重要な機器だ。メノン飛行士は識別用の赤いストライプが入った宇宙服を、アデノ飛行士は無地の宇宙服を着用して作業に当たった。この船外活動はISSの歴史で通算282回目であり、アデノ飛行士はフランス人女性として初めて宇宙服を着て船外で作業する飛行士となった。

予定時間を超過した直接の原因は、ケーブルやボルトの取り外しに想定以上の時間を要したことにある。宇宙空間の真空環境と昼夜で数百度も変動する極端な温度条件は、地上では経験しない現象を生む。接合部が予想外に固着したり、工具の操作が制限されたりすることは珍しくない。宇宙服に身を包んだ作業者は、限られた可動域と工具の中で対応しなければならず、その難易度は地上の修理作業とは比較にならない。今回の遅延は、こうした宇宙環境での作業の実態を改めて示す事例である。新しいアンテナの取り付けは、8月25日に予定されている次の船外活動で完了する予定だという。その間、ISSは別の正常に機能しているアンテナを使用することで、地上との通信を継続している。

ISSの保守・交換作業は、宇宙産業全体のサプライチェーンに大きな影響を持つ。今回交換されるアンテナのような通信機器は、複数のコネクタ、ハーネス、基板などの部品で構成されており、これらは異なる企業によって製造される。さらにそれらの素材まで含めば、サプライチェーンに関わる企業の数は相当なものとなる。部品がISS環境で期待通りの寿命を全うできるかどうかは、地上での設計段階からの品質管理と信頼性試験にかかっている。交換作業が長期化または複雑化すれば、飛行士の負担が増し、スケジュール全体に波及する可能性がある。このような連鎖は、部品・装置・素材メーカーにとって、徹底した品質確保と運用データの提供がいかに重要であるかを示すものだ。

日本の製造業の中でISSに関連する部品を供給している企業にとって、今回のような実際の交換・保守作業の事例は、極めて貴重なフィードバック情報となる。宇宙環境での劣化パターン、取り外しや交換の難易度、工具とのインターフェース、代替設計の可能性など、地上のシミュレーションでは完全には予測できない課題が浮かび上がってくる。こうした現場情報を設計・製造フロー全体に組み込むことで、次世代の部品の信頼性と耐久性は飛躍的に高まると考えられる。また、ISSの長期的な運用と利用頻度の増加に伴い、部品交換の需要もさらに増加する可能性が考えられる。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:sorae

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