豪雨でガンダク川が氾濫、ネパルとインドを襲う
9月下旬、ネパール南部のルンビニ州とガンダキ州に集中豪雨が襲い、ガンダク川(ナラヤニ川)が記録的な水位に達した。この災害をNASA地球観測衛星が捉え、洪水被害の広がりを詳細に可視化している。
9月24日から27日にかけて、ネパール山岳地帯に降った雨の量と速度は並外れていた。大量の降雨が急速に流出し、ガンダク川に集中したことで、川の水位が急騰した。ネパール水文気象庁のデータによると、デブガット地点の水位計は9月27日に11.94メートルに達し、1960年代の観測開始以来の最高値を記録した。インド側でもバガハ、ドゥマリアガット、レワガット、ラルガンジなど複数の観測地点で過去最高水位を更新している。堤防が各所で決壊し、川沿いの農地と集落が数百キロメートルにわたって浸水した。被害は数百の村に及び、数千人が家を失うか避難を強いられた。特に注目される点は、季節的な洪水を受け持つディア(川原の砂礫堤に営まれた季節農地)だけでなく、通常は堤防で守られている集落部分まで水が到達していることである。
ネパール・インド両国の水文気象観測網は地上の実測値を提供する一方、衛星リモートセンシングは被害の空間的広がりを把握するうえで決定的な役割を果たす。NASA衛星TerraとAquaに搭載されるMODIS(中分解能イメージングスペクトロラジオメータ)は9月20日と29日の画像を取得した。赤外線と可視光を組み合わせた擬似カラー画像では、浸水域が青色、植生が明るい緑、雲が淡い青として鮮明に区別できる。被害地域の広がりを正確かつ迅速に把握することは、災害対応の優先順位付けと資源配分に直結するため、衛星観測による情報提供は極めて重要である。地上の観測網だけでは時間がかかる広域把握を、衛星は数時間単位で実現できるという利点がある。
衛星観測による防災・災害監視の需要は、気候変動に伴い世界規模で高まっている。特に南アジアのような水文気象変動が大きく、かつ地上観測網が限定的な地域では、衛星データの価値がより顕著だ。日本の部品・装置メーカーは、MODISのようなスペクトロラジオメータや赤外センサーなど、衛星搭載センサーのサプライチェーンにおいて重要な役割を担っている。また衛星データを処理・解析するシステムや、それに基づいて動作する災害対応装置の開発においても、日本企業の技術が組み込まれることが多い。今回のような実例から得られる観測ノウハウと処理技術の改善は、世界の防災ニーズの拡大に伴い、衛星センサー技術や関連装置への需要増につながると考えられる。防災システムの高度化と多角化により、センサー部品の仕様も多様化していく見通しだ。
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出典:NASA / 自動翻訳のため訳文が不正確な場合があります