SaxaVord、発射レール計画を中止―HyImpulseが独自システムを持参
英国のSaxaVord宇宙港がサブオービタルロケット向けの共有打ち上げレール開発を中止し、その計画に代わってドイツのロケット企業HyImpulseが独自のレールシステムをスコットランドの施設に持参することになった。10月に予定されるHyImpulseのSR75ロケット2号機の打ち上げは、この代替案で実行される見通しである。
SaxaVordは2022年12月、英国宇宙庁から378,000ポンドの資金を得てProject SkyReachを立ち上げた。このプロジェクトは最大3トンのサブオービタルロケットに対応する打ち上げレールの開発を目指していたが、その後「休止」状態に置かれた。英国宇宙庁の2023年度年次報告書では、これが未達成のマイルストーンとして記載されている。SaxaVordの広報は最近、このプロジェクトは「放棄された」ことを明かし、設計作業に充てられた資金は10,000ポンド未満だったと述べた。同施設はこれまで軌道上打ち上げもサブオービタル打ち上げも実施した実績がない。
この状況下で、HyImpulseは独自にレールシステムを開発することにした。そのレール開発は、英国宇宙庁が支援するSHARP(Sustainable Hybrid: Accelerated Rocket Programme)という別のプログラムを通じて資金化されている。HyImpulseは2024年7月、英国宇宙庁から約500万ポンドの資金を受け取っており、これは国家宇宙イノベーションプログラムの一環として授与された3,300万ポンドの一部である。SaxaVordとの打ち上げについても、このSHARPプログラムの対象に含まれている。
こうした状況の背景には、英国政府の宇宙戦略の変化がある。2026年9月8日に発表された新しい宇宙戦略では、宇宙への確実なアクセス確保が産業の優先事項の一つとされ、SaxaVordは英国における極地軌道および太陽同期軌道ミッション向けの主要施設として位置づけられた。政府はこの施設に3,000万ポンドを投資し、定期的な軌道打ち上げへの対応準備を加速させる意向を示している。
日本の部品・装置メーカーにとっては、このような欧州の打ち上げインフラ整備の動きを注視する意味がある。SaxaVordが本格的に商用打ち上げを開始する場合、サプライチェーンの多層性がこれまで以上に求められるようになると考えられる。HyImpulseのように独立した企業が自ら設備を調達・持参する傾向は、個別の機器メーカーや素材サプライヤーに対して、より高度なカスタマイズ対応や納期短縮への圧力をもたらす可能性がある。英国の宇宙戦略投資に伴い、欧州の宇宙産業全体が成熟段階へ向かう中で、日本の製造業がどの領域での競争力を磨くか、その判断が重要になってくる。
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出典:European Spaceflight / 自動翻訳のため訳文が不正確な場合があります




