カリスト実験機、2027年ホップテスト予定
欧州を中心とした国際協力で進む再利用ロケット「カリスト」の開発が、2027年のホップテスト実施に向けて大きく前進している。ドイツ航空宇宙センター(DLR)がノーズコーンの最終テストを完了してフランスへの引き渡しを開始し、複数国の参加機関では主要推進部品の製造が並行して進んでいる。このプロジェクトは、単一国による従来の宇宙開発とは異なり、各国が役割を分担する現代的なサプライチェーン構造を示している。
カリストは、ドイツのDLR、フランスの国立宇宙機関(CNES)とAPCO Technologies、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)、ノルウェーの防衛企業Nammoなど複数国が参加する国際プロジェクトである。DLRが9月に発表したノーズコーン完成は、全体組み立てへ向けた重要なマイルストーンを示している。炭素繊維製のノーズコーンはフランスで機体上部へ統合された後、フレンチギアナ宇宙センターへ運ばれ、最終組み立てまで進む見通しである。並行して、エアロダイナミック・フィンが完成し、着陸脚は現在製造中で2027年のサイト搬入が計画されている。推進系ではノルウェーのNammoが水素過酸化物推進システムを供給し、これが機体の姿勢制御用8つのスラスター駆動に用いられる予定である。
日本の参加の中核はJAXAが主導する下段推進部分の開発である。2026年を通じて、カリスト用RSR-2エンジン向けの大型ステンレス鋼パイピング、極低温およびガス用クイックディスコネクトシステムの製造、飛行制御ハードウェアの改造がJAXAの調達として実施されている。これらの部品は日本で組み立てた後、JAXAの野代テストセンターでの燃焼テスト実施を経てフレンチギアナへ送られる計画である。スタンドアロン式タービンポンプのテストも準備段階にあり、本燃焼テスト実施の公表はまだなされていないが、開発の着実な進行を示唆している。
フレンチギアナでは、旧ダイアモン発射複合施設の跡地を多目的打ち上げ拠点に改修する工事が進んでおり、液化水素・液化酸素・過酸化水素の貯蔵設備やカリスト発射サイトへのアクセス道路の整備も含まれている。2027年の試験キャンペーンは8回の段階的難度上昇テスト飛行と2回のデモンストレーション飛行を、約8ヶ月間にわたり実施する予定である。初期は低高度ホップに重点を置き、最終段階では複雑な下方向飛行軌跡、空力機動、推進による帰還飛行を目指している。このような段階的な試験体系は、エンジニアリングリスクを管理しながら再利用ロケット技術を検証する手法を示している。
国際的な大型プロジェクトへの関与は、日本の製造業、特に宇宙産業向けの部品・素材サプライヤーにとって、高精度・高信頼性が求められる大型パイピング、精密制御システム、極低温系統部品の製造実績を積む重要な機会となると考えられる。再利用ロケット技術は今後の商業宇宙利用の基盤となる可能性があり、こうした国際プロジェクトへの参画実績は、今後の官民連携による宇宙開発事業での国内企業の競争力向上につながる可能性がある。
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出典:European Spaceflight / 自動翻訳のため訳文が不正確な場合があります




