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イタリア、軌道上に人工重力の研究基盤を構築する検討を開始

イタリア宇宙機関(ASI)は、人工重力を生み出す専用の軌道プラットフォームの開発を検討していると、10月8日に発表した。同機関は今月中に科学・技術コミュニティを対象とした協議を始め、研究上の要件やプラットフォームの利用案を集める予定だ。構想はまだ初期段階にあり、搭載機器や運用の詳細は示されていない。

背景にあるのは、月や火星などの今後の惑星探査に向けた理解の必要性である。ASIによれば、重力条件の異なる環境で人体の反応や各種システム、材料がどう振る舞うかを、より深く把握する必要があるという。構想のプラットフォームは、無重力から月面や火星表面に近い重力レベルまでを制御し、長期間の実験を可能にするものだ。搭載を想定するのは、CubeSatの数ユニット分ほどの容積に収まる小型のモジュール式実験である。研究分野として生命科学、流体力学、材料・製造プロセス、惑星探査技術が挙げられているが、ASIは一覧が網羅的ではないとして、研究者に追加の用途提案を求めている。

軌道上で人工重力を発生させる試みは、今回が初めてではない。米航空宇宙局(NASA)の実験に加え、ドイツ航空宇宙センター(DLR)は2018年12月に人工重力研究衛星「Eu:CROPIS」を打ち上げた。同衛星は自転によって月や火星に相当する重力を生み出し、合成尿を肥料に変えてトマトを育てる閉鎖型の生命維持システムを試験する計画だった。しかしソフトウェアの不具合により温室を起動できず、目的の一部は果たせなかった。それでも搭載された他の3つの実験はデータを取得し、2019年12月に運用を終えている。

この構想の意味は、地上では再現しにくい重力環境での研究を、国の機関が長期的な基盤として整えようとしている点にある。有人の月・火星探査が現実味を増すほど、低重力下で人体や装置、材料がどう変化するかという知見は欠かせなくなる。研究基盤が立ち上がれば、試料容器や精密な回転・駆動機構、温度や流体を扱う小型機器などの需要が生まれる可能性があると考えられる。一方で、2018年に前例がある分野であり、軌道上の実験は不具合や運用上の制約と隣り合わせである。計画の現実性を見る上では、この点も押さえておく必要がある。

日本の製造業や部品サプライヤーにとって、現時点で直接の発注につながる段階ではない。ただし、CubeSatサイズの枠に収まる小型実験装置という形式は、精密機構や軽量構造部品、小型の温度・流体制御機器を手がける中小企業にとって参入の糸口になりうる。まずは意見募集で示される要件と、ASIが挙げた研究分野がどこまで具体化するかを確認し、自社の技術が研究者の提案とどう接点を持つかを検討することが現実的だ。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:European Spaceflight / 自動翻訳のため訳文が不正確な場合があります

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