米Redwire、Axiom Spaceの次世代宇宙ステーションへ展開型太陽光アレイを開発・納入
イメージ 米国の宇宙・防衛大手レッドワイヤーが、民間宇宙ステーション開発企業アクシオム・スペースの次世代ステーション建設に向けて、展開型太陽光アレイ(ROSA)2基の納入契約を締結した。民間の宇宙ステーション実現へ向けた電力システムの供給が確定したということである。
アクシオム・スペースが進める次世代宇宙ステーションは、複数のモジュールで構成される計画で、今回の契約は第2モジュール向けの契約である。レッドワイヤーはすでに第1モジュール向けのROSAも製造を請け負っており、その組み立ては現在、イタリアのタレス・アレーニア・スペース社でおこなわれている。第1モジュールは2028年にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定で、第2モジュールはその1年以内に後続する運びだ。2つのモジュールがドッキングすることで、4人のクルーに対応可能な自由飛行型宇宙ステーションが完成する構想である。
国際宇宙ステーション(ISS)の老朽化が進む中、その後継機あるいは補完施設として、民間企業による宇宙ステーション開発が急速に現実化しつつある。軌道上での科学実験や製造活動、さらには宇宙観光など、ISSが担ってきた役割を継承し拡張する基盤が求められているからである。こうした背景の下で、信頼性の高い電力システムサプライヤーの確保は、民間ステーション構想の実現を左右する重要な要素となる。レッドワイヤーは国際宇宙ステーションや、NASAの惑星防衛実証ミッション「DART」を含むさまざまなプロジェクトで電力システムを供給してきた実績を持ち、今回の契約はそうした実績に基づく信頼を反映していると考えられる。
宇宙ステーションは、打ち上げから運用終了まで数十年にわたって稼働する施設である。その間、搭載される太陽電池パネルは極めて過酷な宇宙環境にさらされ続けることになる。このため、長期にわたって高い発電効率と信頼性を維持することができるサプライヤーの確保は、ステーション全体の運用継続性を支える基盤となる。レッドワイヤーのROSAは、耐久性を求められるISSなどでの実績を通じて、その信頼性を証明してきたと言える。
日本の部品・装置・素材メーカーも、こうした大型プロジェクトのサプライチェーンへの参画機会が増えていく可能性がある。太陽電池モジュール、電力管理ユニット、構造用アルミニウム合金、断熱・放射特性材料など、宇宙ステーション向けの部品・材料の需要は多岐にわたり、複数国からのサプライヤー確保が戦略上重要となる傾向を見せているからである。既にNASAや欧州宇宙機関(ESA)のプロジェクトに参入している企業にとっては、民間ステーション開発企業への営業展開が新たな販路を開くことになり得る。同時に、宇宙環境での高い信頼性と耐久性の要件は、製造業全体に品質と技術水準の一層の向上を促すものとなるであろう。
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出典:Space Media




