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大樹町・SPACE COTAN・スペースデータ、デジタル技術を活用したロケット高頻度打上げの実現性検討でMOU締結

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北海道大樹町の商業宇宙港(HOSPO)で、ロケットの高頻度打上げを実現するために、大樹町、SPACE COTAN、スペースデータの3者が連携する基本合意(MOU)を締結した。このプロジェクトの特徴は、デジタルツイン技術を活用して環境影響やリスクを可視化し、地域社会との合意形成を進める点にある。これまで宇宙港の構想段階では技術面が中心だったが、実運用に向けて地域への説明責任と透明性の確保を重視する姿勢の転換がうかがえる。

HOSPOは2021年4月に本格稼働した国内唯一の商業宇宙港で、現在は人工衛星打上げに対応する射場Launch Complex 1(LC1)の整備が進められている。今回の3者の合意は、その先のステップとして高頻度打上げ体制の構築を視野に入れたものである。SPACE COTANの計画によれば、今後は高頻度打上げに対応した射場Launch Complex 2(LC2)の整備、大型ロケットや有人ロケット打上げに対応するLaunch Complex X(LCX)の構築、さらにはP2P(高速2地点間輸送)受け入れに向けた滑走路新設も検討対象となっている。これらは段階的な施設拡張を通じて、HOSPOの稼働率向上と多様なミッション対応を目指すものと考えられており、国内宇宙産業の重要な基盤となる見通しがある。

高頻度打上げの実現には、技術開発だけでなく、地域社会との合意形成が極めて重要な要素となる。この認識が、今回の3者の役割分担に明確に反映されている。スペースデータが供給するデジタルツイン技術とフィジカルAI技術により、ロケット打上げが地域の環境や産業に及ぼす具体的な影響やリスク要因を、複数のステークホルダーが同一の画面で確認できる形に可視化できるという。これにより、より透明性の高い、根拠に基づいた合意形成プロセスが実現する可能性がある。一方、大樹町は関係自治体との連携調整、住民への丁寧な説明と同意形成のプロセス設計、災害時対応の整備を担当する。SPACE COTANは宇宙港としてのビジネスモデル策定と安全基準案の作成に加えて、国外の先行事例を調査し、得られた知見を本国での検討に活かす役割を果たす。

国内におけるロケット打上げ頻度の向上は、サプライチェーン全体に波及的な需要創出をもたらす可能性が高い。ロケットエンジンから機体構造体、飛行制御装置、各種センサー・計測機器に至るまで、多くの部品・装置サプライヤーの事業機会が拡大することが想定される。また高頻度打上げに対応するには、納期の短縮化と品質管理の一層の厳格化が必須となり、さらには地域社会への安全性と環境対応に関する説明責任が従来以上に求められるようになると考えられる。製造業にとってこの取組は、単に受注機会の増加にとどまらず、宇宙産業全体における自社の役割と責任を再定義し、地域社会との共生を前提とした事業運営体制の構築を迫る重要な契機となる可能性がある。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:Space Media

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