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NTT、地球低軌道での衛星通信の容量拡大に成功 JAXAとの共同実証

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NTTがJAXAと共同で進めている低軌道衛星の軌道上実証で、MIMOによる通信容量の拡大を確認したと発表した。地上の複数アンテナで同一周波数の信号を扱う技術を衛星通信に適用し、従来方式より伝送量を大きく増やせる見通しが示された形である。

この実証には、2025年12月に打ち上げられた革新的衛星技術実証4号機(小型実証衛星4号機)に搭載された低軌道衛星MIMO/IoT伝送装置「LEOMI」が用いられた。MIMOは複数のアンテナで同一周波数の異なる信号を送受信し、周波数の利用効率を高める方式である。NTTとJAXAは今年3月の定常運用開始以降、約5カ月にわたって試験を続けてきた。従来の1台ずつアンテナを用いるSISO伝送と比べ、5月5日の2×2 MIMOでは平均で約1.94倍、5月24日の3×3 MIMOでは平均で約2.67倍の伝送容量が得られたという。アンテナを増やすほど効果が上がる傾向が、運用データとして確認された点が重要である。

もう一つの成果はセンシング技術の実証である。地上の異なる2地点から同一周波数で同時に送信した920メガヘルツ帯のLPWA信号を衛星上で受信し、二つの信号を分離して復調できることを確認した。電波が重なる状況でも個々の信号を取り出せるのであれば、限られた周波数帯で多数のセンサーを扱える可能性がある。NTTは将来的に、海洋や山間部など地上の通信網が整っていない地域でのIoT活用やセンシングサービスへの応用を見込んでいる。

宇宙産業の視点で見ると、低軌道衛星を使った通信は、地上網の届かない領域を埋める役割として需要が高まっている。今回の結果は、衛星側の性能を大きく増やさずとも、通信方式の工夫で一基あたりの処理量を伸ばせる可能性を示したものといえる。衛星コンステレーションの規模が拡大するほど、このような効率化は運用コストや周波数利用の制約を緩める方向に働くと考えられる。一方で、今回の数字は実証段階の結果であり、商用サービスでどの程度再現されるかは今後の検証に委ねられている。

日本の製造業・部品サプライヤーにとっては、関わり方が複数考えられる。MIMOを支えるアンテナ、高周波回路、信号処理に用いる電子部品は、衛星搭載機器として精度と信頼性が求められる分野である。また、LEOMIのような搭載装置の筐体や熱設計、軽量化に資する素材加工も、衛星の小型化・量産化が進むなかで需要が見込まれる。地上側では、920メガヘルツ帯のLPWA端末や受信設備に使われる部品も関係する。宇宙向けの実績づくりは時間がかかるが、今回のような実証データは、どの部品が次の調達候補になるかを見極める材料になるだろう。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:Space Media

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