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もう圏外補完だけじゃない。Starlinkが携帯電話キャリアになる道が開いちゃった

米連邦通信委員会(FCC)が今月6日、SpaceXに携帯電話事業者としての正式な認可を与えた。これによりスターリンクは、他社の衛星周波数を借りて携帯向けサービスを届ける立場から、自社の「Starlink Mobile」を利用者へ直接販売できる立場へ進むことになる。

背景にあるのは、これまでの衛星通信の役割の限界だ。国内ではNTTドコモ、au、ソフトバンクが「Starlink Direct」を提供し、圏外でもテキストの送受信を続けられるようにしている。ただし中心はメッセージのやり取りで、スマートフォンでネットを本格的に使える水準ではない。北米ではT-Mobileと組んだ「T-Satellite」が約4Mbpsでの利用を可能にしているものの、光ファイバーに匹敵する高速回線を持つ強みは、モバイルではまだ十分に生かされていなかった。SpaceXは昨年9月に認可を申請しており、今回の判断でこの状況を打開する道が開いた。記事によれば、計画は1万5000基規模の次世代衛星網を打ち上げ、5Gに匹敵する150Mbpsでスマートフォンに通信環境を届けるものだ。郊外では高度326〜335kmの低軌道衛星と直接つながり、都市部ではケーブル通信事業者の設備と小型基地局(フェムトセル)を組み合わせて地上で通信を確保する構成が示されている。

この認可の意味は、衛星と地上網の役割分担が変わる点にあると考えられる。これまでの衛星は圏外を埋める補完の位置づけだったが、今回の計画では郊外と都市部を組み合わせた携帯網の一部を担う可能性がある。FCCは携帯電話サービス全体の競争力向上と利用者の選択肢拡大を認可の目的として挙げており、AT&T、T-Mobile、Verizonといった大手と同じ土俵で競う構図が生まれることも想定される。通信インフラとしての需要が増えれば、衛星の製造や打ち上げ、地上側の設備投資にも波が広がると考えられる。衛星の数が多いほど部品の調達は継続的な量産体制が前提になり、同じ規格品を安定して納められるかどうかが受注の鍵になるだろう。ただし記事が伝えるのは認可という制度上の決定と事業計画であり、料金や実際の通信品質はまだ示されていない。事業として成立するかどうかは、今後の運用とコストの実績を見なければ判断できない。

日本の製造業にとって、直接の受注につながるまでにはまだ距離がある。ただ、関わり方は複数考えられる。低軌道衛星は大量に製造される前提のため、構体の板金や機械加工、通信機器の筐体、太陽電池パネルの部材、電子基板まわりの部品などに需要が生まれる可能性がある。地上側でも、ケーブル事業者の設備やフェムトセルの筐体、電源や防水・防塵の部材が対象になりうる。記事は国内での展開時期には触れておらず、北米では来年ごろに携帯サービスが始まるかもしれないとしている。まずは北米での展開の進み具合と、国内キャリアの対応を見極めることが、サプライヤーとしての現実的な出発点になるだろう。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:ギズモード・ジャパン

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