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孤立した君に、宇宙からサバイバルキットをお届け。米空軍研究所がロケットを使った輸送をテスト

米空軍研究所(AFRL)が、SpaceXの円盤型貨物カプセル「Starfall」を使った「宇宙デリバリー」の試験を実施した。10月20日にFalcon 9ロケットで打ち上げられ、地球上のある地点から別の地点へ荷物を届ける手段として、いったん地球の外を経由する輸送方式を検証するものである。

この構想が検討される背景には、道路や滑走路といった輸送インフラがない地域へ物資を届けたいという狙いがある。想定されているのは、紛争時の軍事任務の支援、自然災害時の救命補助、化学・生物・放射線・原子力などの危険要因を含む任務への迅速な対応である。Starfallは大気圏突入に耐えるヒートシールドを備え、最大1,000kgの荷物を搭載できる。着陸はパラシュートを用いるため、比較的ソフトに降りられる。今回の試験では、電池、衛星通信用のトラッカー、逆浸透膜海水淡水化装置、緊急医療キット、サバイバルツールなどを搭載した。米軍の救命ボートUNI-PAC IIIがカプセルに収まるかも確認された。カプセル内には衝撃・温度・振動を計測するユニットも入れられ、荷物がどの程度の負荷を受けるかを調べている。

この方式は既存の輸送を置き換えるものではなく、あくまで新たに加える選択肢と位置づけられている点が重要である。試験の主眼は、打ち上げから大気圏通過を経て着陸するまでに中の荷物が無事で、正常に動作するかを見極めることにある。加えて、どのように収納し保護すべきかの知見を得ることも狙いとされている。製造業の視点で言えば、宇宙を経由する輸送では、発射時の振動、大気圏突入時の熱、着陸時の衝撃といった複数の環境要因が重なると考えられる。そのため、梱包や固定、断熱、耐衝撃の設計条件が一段と厳しくなる可能性がある。計測データが蓄積されれば、どの部品や素材がどの程度の負荷に耐えられるかを判断する材料にもなるだろう。

日本の部品・装置・素材メーカーにとって関わりうる分野は、耐熱材料、防振・緩衝材、断熱構造、温度や振動の計測機器、ろ過・淡水化に関わる部材、小型の医療・救命関連機器などが挙げられる。ただし、今回の記事が伝えているのは米空軍研究所による研究段階の試験であり、日本企業が直接関与する案件は示されていない。当面は軍事や災害対応向けの要求仕様の動向を注視し、既存製品の耐環境性能を見直すことが現実的な第一歩になると考えられる。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:ギズモード・ジャパン

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