希少な青色光トランジェントが、宇宙爆発の新たなクラスを可能とする
中国の天文学者らが、矮小銀河の中心で発生した珍しい光学過渡現象「AT2019ijn」を観測し、既知の天体爆発とは異なる特性を報告した。この発見は宇宙における暴力的な現象の新しい分類につながる可能性がある。
AT2019ijNは2019年5月31日にツウィッキー過渡天体施設によって発見された。高速で上昇し低速で減衰する青い光学過渡現象(FBOT)と呼ばれるきわめて稀な現象である。このクラスは通常10日以内に最大輝度に達し1ヶ月程度で減衰するが、AT2019ijNは5.26日という短時間で最大輝度に到達した後、予想外にゆっくり減衰し1ヶ月以上観測され続けた。さらに光学では青い色を保ったまま、電波領域では極めて異常な挙動を示した。発見から641日後に電波放射がピークを迎え、その明るさは既知のFBOTや超高光度超新星を大きく上回った。
研究チームは、このような複雑な放射パターンを相対論的ジェットが時間とともに観測者の視線方向に広がるモデルで説明している。このモデルによれば、ジェットが徐々に開くことで、当初見えなかった電波放射が後になって観測され、遅延したピークが生じるという。推定されたジェットの運動エネルギーは極めて高く、強力な中心エンジンの存在を示唆している。研究者らは、この中心エンジンが中質量ブラックホール(約132,000太陽質量)による星の潮汐破壊イベントである可能性が最も高いと考えている。つまり、星がブラックホール近くで引力によって破壊される際の爆発現象である。ただし磁気星による別の種類の爆発である可能性も排除はされていない。
AT2019ijNの特異な性質は既知のどの天体爆発にも完全には当てはまらず、新しい種類の光学過渡現象を代表する可能性がある。複数の波長領域を統合的に観測・分析することで、宇宙の暴力的な現象に対する理解が格段に深まることが期待されている。
日本の製造業にとって、高感度センサー、電波受信装置、デジタル信号処理システムなど、観測機器を構成する各種部品の開発には精密製造業が深く関わっている。光学系コンポーネント、耐環境性能が求められる電子部品、超精密加工された機械部品は、宇宙探査や天文観測の前進あってこそ高度化する。今回のような新しい観測対象の発見は、より高感度で多波長対応の次世代観測機器への需要につながり、日本の宇宙関連産業全体の成長機会となり得る。
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出典:Phys.org / 自動翻訳のため訳文が不正確な場合があります




