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アストロスケール、宇宙ごみ除去ミッション「ADRAS-J2」をドイツの「スペクトラム」ロケットで打ち上げへ

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アストロスケールが宇宙ごみ除去ミッション「ADRAS-J2」をヨーロッパのロケット事業者イザール・エアロスペースで打ち上げることが決定した。このミッションは日本発の企業が、実際の大型デブリであるH-IIAロケット上段を対象に、世界初となる本格的な捕獲・除去技術の実証を行うものである。2027年度の打ち上げを予定しており、宇宙ごみ対策の実用化に向けた重要なマイルストーンとなる。

ADRAS-J2の開発はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の商業デブリ除去実証プロジェクトの一環である。先行する「ADRAS-J」は2024年に打ち上げられ、同じH-IIAロケット上段に対して50メートルの距離を保った周回観測、15メートルまでの接近、そして衝突回避機能などを実証した。その過程で、捕獲対象となる衛星分離部(PAF)が大きな損傷を受けていないことが確認されている。ADRAS-J2は、ADRAS-Jで得られた接近・観測のデータと経験をもとに、さらに高い精度で対象デブリへ接近し、実際の捕獲と軌道離脱を実行する段階へと進む。対象のロケット上段は全長11メートル、直径4メートル、重量約3トンという大型デブリであり、このような規模のデブリを実際に捕獲した例は世界的にもない。

打ち上げに用いられるスペクトラムはイザール・エアロスペース(ドイツ、2018年設立)が設計・製造する2段式ロケットである。低軌道への最大1トンのペイロード投入が可能で、ミッションに応じた柔軟な軌道投入に対応する。同ロケットは2025年3月に初飛行を実施したが、打ち上げから約30秒後に飛行が終了し、軌道投入には至らなかった。現在は2回目の飛行に向けた準備が進められており、ノルウェーのアンドーヤ宇宙港から打ち上げられる予定である。

宇宙ごみ問題は低軌道における衛星運用に対する深刻なリスクとなっており、実現可能な除去技術の確立が急務とされている。これまで実際の大型デブリを対象とした本格的な除去ミッションは実現していないため、ADRAS-J2の成功は世界の宇宙産業に極めて大きな意味を持つと考えられる。日本の部品・装置メーカーやシステムサプライヤーにとって、このような軌道上サービスの実用化は、衛星やロケットの信頼性向上を通じて市場全体の拡大につながる可能性がある。また、アストロスケールが日本発の企業であることから、今後、関連するセンサーやメカニズム、制御システムなどの国産化や、サプライチェーンへの参画機会も拡がっていくと考えられる。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:sorae

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