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米Blue Origin、NASAの「火星通信ネットワーク」構築事業者として選定

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NASAは火星探査ミッション向けの次世代通信サービス「火星通信ネットワーク」の開発と運用をBlue Originに委託することを決定した。Blue Originはこのネットワークの設計から開発、統合、衛星の打上げ、そして継続的な運用まで一貫して担当し、2030年の本格運用開始を目指して進める。

火星探査が本格化し、複数のミッションが同時進行する時代に入る中で、通信インフラの役割がますます大きくなっている。火星の地表で活動する探査ローバーや周回軌道を飛ぶ機器から地球へ送られる科学データや画像、探査機の航行情報といった膨大な情報を、信頼性高く、かつ大容量で送受信する必要がある。現在のNASAの火星通信システムは、複数のミッションの並行運用に十分な帯域幅を備えておらず、今後の探査計画の拡大に支障が出かねない状況にある。火星通信ネットワークはこうした制約に応えるべく、高い信頼性と広い帯域幅を備えた次世代インフラとして計画されている。民間企業であるBlue Originを開発事業者として選定したことは、NASAが宇宙通信インフラの整備において民間のイノベーション力と開発効率性を活用する方針を示すものである。

火星通信ネットワークの実現には、多くの部品・装置・素材メーカーがサプライチェーンに組み込まれることになる。通信衛星本体、搭載する高周波通信機器、耐放射線性を有する電子部品、精密加工を施した機械部品、さらには地上の受信・送信施設の各種設備など、極めて広い産業領域が関わる。特に宇宙環境での動作が求められるこれらの機器部品は、地上用途とは異なる高い信頼性と長期間の耐用性が不可欠であり、そうした性能を実現できるメーカーにとっては新たな受注機会をもたらす。契約額が最大で約7億ドルに達する見込みであることからも、この事業規模の大きさが窺える。こうした大型プロジェクトに参画することは、企業の技術実績や認証取得にもつながり、今後の宇宙関連ビジネス拡大の基盤となる可能性を持つ。

Blue Originは先月、地球低軌道衛星向けの地上局ネットワークサービスを世界規模で展開することを発表したばかりであり、宇宙通信領域での事業拡張を急速に進めている。火星通信ネットワーク事業はこの戦略的な事業拡大の中核として位置づけられている。日本の部品・素材メーカーの視点からは、Blue Originやそのサプライチェーンパートナーとの取引機会が広がる可能性がある。ただし、宇宙システムのサプライチェーンはアメリカを中心とした国家安全保障上の規制が厳しく、国際標準への適合や信頼性認証といった高いハードルをクリアすることが、参入と継続的な取引の前提条件になると考えられる。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:Space Media

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