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宇宙での食料生産を考えよう! アジアの宇宙機関がアイデアソンを開催【小・中・高・大学生対象】

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アジア・太平洋地域の宇宙機関が、宇宙での食料生産方法を考えるアイデアソン「Space Harvest Ideathon」を開催することになった。月や火星といった地球外での長期滞在が現実化する中で、現地での自給的な食料生産は避けて通れない課題であり、その解決策を広く募ろうとする取り組みである。

宇宙ステーション内や月・火星での人類の長期滞在を実現するには、地球から運ぶすべての物資に依存することは不可能である。運搬コストと保存期間の制約から、宇宙の現地で食料を生産する技術が必要不可欠だ。しかし宇宙環境は地上とは大きく異なる。微小重力下では水や養分の供給方法が地上のやり方では通用せず、資源や物資にも厳しい制限がある。月や火星では放射線や独特の大気条件といった、さらに複雑な課題が付け加わる。こうした多くの困難に対して、どの植物を選び、どう育てるかは、宇宙開発の実現性を左右する根本的な問題となる。

このアイデアソンはJAXAを含むアジア・太平洋地域の宇宙機関が連携するKibo-ABCフレームワークの下で「アジアの種子(Space Seeds for Asian Future)」プロジェクトの一環として実施される。募集されるアイデアは2つのテーマに分かれている。「What to Grow(何を育てるか)」は小学生から大学院生まで幅広い層を対象に、宇宙での栄養補給や生活の質の向上に貢献する植物のアイデアを募るもので、宇宙飛行士の健康を支えるだけでなく、宇宙での日常に喜びをもたらす植物が求められている。「How to Grow(どう育てるか)」は高校生から大学院生を対象に、微小重力環境や月・火星での具体的な栽培方法を考え、地上での実験検証を含めて提案するものである。選ばれたアイデアは各テーマ2件ずつ採択され、成果報告会での英語プレゼンテーションの機会が与えられ、将来の宇宙実験の候補となる可能性を秘めている。

このような取り組みが意味するところは、単に宇宙開発の技術課題を解決することにとどまらない。月や火星での食料生産を実現するには、栽培システムの構築、環境制御機器の開発、種子や育成環境の設計など、地上から多くの機器・部品・素材が供給される必要がある。こうしたシステムの開発にあたっては、地球上での高い信頼性が当然求められ、品質やテスト基準も地上の農業用機器とは比較にならないほど厳格になると考えられる。

日本の部品メーカーや素材メーカーにとっては、こうした宇宙農業システムに関わる部品・素材の需要が生まれる可能性を持つ取り組みである。また、地上での実験段階から関わることで、将来の宇宙実験に必要とされる技術的要件や品質基準を先行して把握できるという利点もある。アジア地域の宇宙機関が連携して進める大型プロジェクトの初期段階であるだけに、サプライチェーンの構築に関わる機会は今後も広がっていく可能性がある。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:Space Media

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