豪HEO、米Planetと提携 衛星コンステSkySatを「非地球画像」センサーネットワークに統合
イメージ オーストラリアのHEOと米Planetが提携し、Planetの衛星コンステレーション「SkySat」をHEOの「非地球画像」センサーネットワークに統合することになりました。これにより、政府機関などが宇宙空間に存在する人工物の状態をリアルタイムで監視・追跡できるシステムが実現する。
非地球画像とは衛星やロケット段階など軌道上にある人工物を撮影した画像を指しており、従来の地球観測衛星が地表を撮影するのとは異なります。衛星コンステレーション数が急速に増加する中で、各国の政府機関や防衛組織は宇宙空間の物体管理の必要性に直面しています。このため、HEOはこれまで軌道上に配置したセンサーで宇宙物体の位置と挙動を直接捉える仕組みを構築してきました。今回のSkySat統合により、HEOのセンサーネットワークは従来の50台未満から50台以上に拡大し、より広範かつ頻繁な監視が可能になると見られます。一方、Planetにとっても自社衛星の利用されていなかった容量を非地球画像撮影に充てることで、既存資産の有効活用と新たな収益源の確保を同時に実現できるという利点がある。
この提携は、宇宙領域把握(SDA)という市場領域での民間技術の急速な実用化を象徴しています。かつてSDAは政府や軍の専有領域でしたが、民間企業がこの課題を解決する技術を開発し、政府向けサービスとして提供する構図が徐々に確立されつつあります。衛星コンステレーション数の増加に伴い、宇宙空間の物体管理の重要性は今後ますます高まるものと考えられ、その需要を満たすSDAサービスは安定した市場として機能する可能性が高いと言える。
日本の部品・装置・素材メーカーにとって、この動きは重要な市場機会を意味しています。SkySatなどの衛星を実現するには、高精度カメラモジュール、衛星の姿勢制御に用いるセンサーやアクチュエーター、電源管理・配電のための回路や部品、通信機器など、多くの高信頼性コンポーネントが必要となります。衛星コンステレーション規模の拡大に伴い、こうした個別部品の供給需要が増加する可能性がある。特に、SDAサービスの成長は単発の衛星打ち上げではなく継続的な衛星の更新・交換を伴うため、長期的で安定した需要源として機能するものと見られる。
HEOとPlanetは今後の提携さらなる拡大の可能性も示唆しており、民間衛星企業間のネットワーク統合という動きはさらに加速していくものと予想される。
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出典:Space Media


