ALMA catches a dying star mid-transformation, with a ring from its last outburst
アルマ望遠鏡(ALMA)による電波観測で、死を迎えつつある恒星IRAS 06530が変化の途中にある姿が捉えられた。恒星が最後に起こした爆発的な噴出の名残とみられるリング状の構造も確認された。研究はJPLのRaghvendra Sahai氏らのチームによるもので、2026年9月にarXivで公開され、天体物理学専門誌への掲載が決まっている。
太陽と同程度の質量の恒星は、多くが超新星爆発ではなく惑星状星雲として一生を終える。初期の放出ガスは球状に広がるはずだが、実際の惑星状星雲やその前段階の天体の多くは、双極型や楕円形などゆがんだ形をしている。有力な説は、伴星との相互作用で生じた高速のジェットが、遅い恒星風を内側から削るようにして形を整えるというものだ。この仮説を検証するには、多くの天体で物質の質量や速度を高い分解能で測る必要がある。今回の研究は、その材料を集める観測調査PANORAMAの一環である。対象のIRAS 06530は炭素に富む双極型の前惑星状星雲で、ハッブル宇宙望遠鏡もすでに撮像している。
観測では、中心の二つの成分、大きな円環、外側の曲がった弧の三つの構造が明らかになった。円環は恒星の最後の短い爆発を示す最初の証拠とされ、その直後の約2,000年は物質の放出率が下がり、その後再び上昇したという。中心部には、約700年以内に形成されたとみられる二葉状の星雲と、高密度のドーナツ状の円環構造があり、炭素・酸素・窒素の比率は標準的なモデルでは説明しにくいとされる。一方、弧の部分は三つの中で最も多くの質量を持つ。その形から、地球と太陽の距離の155〜340倍程度の位置に、まだ見つかっていない伴星がある可能性が示唆されている。
ただし、ここに謎もある。高速ジェットが形成に関わったのなら、スペクトルに速い噴出の痕跡が現れるはずだが、今回の観測では秒速16.5km/sを超える成分は見つからなかった。多くの前惑星状星雲では秒速50km/sを超える物質が観測されるため、この結果は意外である。研究チームは、短命の円盤が一時的にジェットを出して消えた可能性を指摘している。伴星との距離が大きいことから強い相互作用は考えにくいが、軌道が細長ければ伴星が接近することもありうるとしている。
この研究は、恒星の終末期に形が変わる過程を理解するうえで、シミュレーションを検証するための実測データを積み上げるものだ。製造業にとって直接の受注に結びつく話ではないが、こうした観測を支えているのは、高精度のアンテナや受信機、極低温で動く電子素子といった機器である。観測の精度を上げるほど、そこに使われる部品の寸法精度や材料の要求水準も上がっていくと考えられる。精密加工や検査の技術を持つ国内サプライヤーにとっては、宇宙科学向け機器の分野を見据えるうえで参考になる動きだといえる。
Introduction ends here. Please read the full article at the source.
Source:Phys.org
Looking for companies in this field?
UchUchU maintains a database of Japanese companies in the space industry.





