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'Plasma gun' technology could transform space laundry and sanitation for future missions

アラバマ大学ハンツビル校がNASAと協力して、月やMars探査ミッションにおいて、プラズマを利用して衣類や宇宙服を水を使わずに滅菌する技術を開発している。従来の洗濯では大量の水が必要となるが、長期間の宇宙ミッションでは水は貴重な資源であり、代替手段の開発が課題となっていた。

この技術は、ヘリウム、空気、水蒸気からプラズマを生成し、そこから発生する反応性酸素種が細菌の細胞膜を酸化させることで滅菌する仕組みとなっている。プラズマは正に帯電したイオンと高エネルギーの電子から構成されており、これらが水や酸素などの気体分子と衝突することでオゾンやヒドロキシラジカルといった活性酸素種が生成される。これらの物質は細菌の脂質膜に浸透し、膜を破壊することで細菌を死滅させる。従来の過酸化水素や漂白剤も同様の酸化反応で滅菌するが、プラズマの場合は空気や水蒸気から直接必要な酸化剤を生成できるという大きな利点がある。

このプロジェクトは、もともと惑星保護(他の惑星に地球由来の微生物を持ち込まないようにする)の観点から始まり、宇宙服やツールを他の惑星表面で使用する前に滅菌することが目的だった。しかし研究を進める中で、月やMarsへの長期ミッションにおいて、国際宇宙ステーション内と同様に生活空間の衛生を保つことも同じくらい重要な課題であることが認識された。限られた水資源と密閉空間という制約条件の中で、従来の洗浄化学薬品を多用することが難しく、別の方策が求められていたのである。

現在のところ、ハンドヘルド型のプロトタイプが開発されており、より広い面積の布地を処理できる大型デバイスの設計が進められている。同時に、滅菌プロセスで発生するオゾンの安全な排出方法も検討課題となっている。研究リーダーのXu教授は、この技術が実現すれば、Marsミッションのような往還や補給が困難な長期ミッションにおいて、必要な物資の質量を大幅に削減できる可能性を指摘している。物資を減らせることは、ロケットの打ち上げ負荷を軽減し、宇宙探査の経済性向上に寄与すると考えられるのである。

プラズマ技術の応用範囲は衣類の滅菌に留まらない。電気、空気、水、その他のガスがあれば、廃棄物処理、宇宙農業支援、水の浄化、空気の再生、さらには月面やMars表面のレゴリス処理にも活用できると考えられている。こうした多様な用途が実現されるにつれて、プラズマ発生装置の小型化や制御システムの精密化、滅菌時に発生するガスの処理装置といった関連部品・素材の開発需要が日本の製造業にも生じる可能性がある。宇宙環境での長期運用に耐える部材選定や、密閉空間での安全性確保といった、クリティカルな条件への対応が求められるため、医療機器や航空機産業での経験を持つメーカーの参入機会も考えられるのである。

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Source:Phys.org

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