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SpaceX's Starship rocket does its job during first orbital flight

スペースXのスターシップが初めて軌道飛行に到達し、運用中のスターリンク衛星26基を軌道に投入することに成功した。エンジンの早期シャットダウンという課題を抱えながらも、ミッション遂行能力を実証した初めての軌道到達飛行である。

スターシップは高さ124メートルのスーパーヘビー級ロケットで、テキサス州スターベース発射場から現地時間午前7時50分に発射され、ほぼ2周の軌道を完走した。これは14回目の飛行試験だが、これまでの試験はすべて準軌道飛行に留まっていた。上昇段階ではスーパーヘビー・ブースターの33基のラプター・エンジンのうち1基が早期にシャットダウン。その直後、上段にあたるシップのエンジン6基のうち1基も同じく早期停止した。こうした複数のエンジン異常が生じたにもかかわらず、軌道到達に支障は生じず、ブースターはメキシコ湾に無事着水した。チーム内では軌道投入バーンを実行するか飛行を中止するかの判断が議論されたが、最終的に実行を決断し、19秒間のバーンは良好に進行した。

今回搭載されたスターリンクV3衛星は、高度160キロメートルで26基が次々と放出された。これまでのV2ミニモデルより重い設計で、ダウンロード速度が約1テラビット/秒と、スペースXが運用する11,000基を超える既存衛星群の容量の約10倍に相当する。このような性能向上はスペースXが計画する端末直接接続サービスに不可欠であり、同社はファルコン9からスターシップへの移行を本格化させている。同社コメンテーターは「今回の飛行はファルコン9による20回分の帯域幅に相当する」と述べており、スターシップの運用メリットが強調されている。

当初10時間予定されたミッションは、エンジン異常を受けて縮短され、発射後3時間以上でハワイ北方の太平洋に上段が着水した。次の飛行試験では、上段が発射場に直接帰還してロボットアームでキャッチされる計画が検討されており、スターシップの再利用性向上が加速している。スターシップは月・火星を含む軌道外への探査に活用される予定であり、NASAもアルテミス3ミッションで月着陸船のテストを予定している。スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者は、「スターシップは1時間当たりの飛行に向けて2~3年先にある」とSNS上で述べており、商業宇宙輸送の需要急増が見込まれている。

日本の部品・装置・素材製造業にとって、スターシップの軌道到達成功は再利用型ロケットの信頼性向上と打ち上げ頻度増加の道筋を示すものである。衛星機体・搭載機器・構造素材等のサプライチェーンは、今後の需要増加に備えた対応が必要になる可能性がある。スペースXが打ち上げ頻度を高める中で、納期・品質・コスト競争力の強化が日本のサプライヤーに求められる局面が近付いていると考えられる。

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Source:Phys.org

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