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Team selected for NASA program to explore potential lunar cave

NASAは月面のマリウス丘陵にあるピット(大きな穴)から伸びる地下洞窟の存在を調査するプロジェクト「GIMLI」を選定した。地下に広がる可能性のある溶岩管を確認することで、将来的に宇宙飛行士が月面の放射線や極端な温度から身を守る拠点として活用できるかどうかを探る狙いだ。

本プロジェクトはPlanetary Science Instituteが主導し、Honeybee Roboticsが計測機器とセンサーシステムの製造を担当する。民間月面ペイロード輸送サービスを通じて、着陸船とローバーに搭載される予定だ。月面観測衛星の画像データから、地下に洞窟や溶岩管が存在する可能性が指摘されており、地上での直接的な調査は初めてとなる。GIMLIは地中探査レーダー、地震観測センサー、重力計測装置、カメラなど複数の計測手法を組み合わせ、地下の空洞の有無とその大きさを判定する。特に注目されるのは、アポロ計画時代の月面地震観測以来、約50年ぶりにアクティブ地震波方式を惑星科学に導入する点である。この手法は従来の受動的な観測ではなく、能動的に地震波を発生させて地下構造を探る方法だ。

このプロジェクトの科学的価値は、月の火山活動史の解明にある。マリウス丘陵周辺は月でも有数の火山活動が起きた地域であり、ピットの壁に露出した岩石層は通常は地下に埋もれている月の過去を記録している。溶岩管が確認されれば、地球の玄武岩火山で見られる溶岩管の特性を月に適用して、月の火山メカニズムをより正確に理解できるようになると考えられる。また、火山活動の時期的な間隔や規模を調べることで、月の地質進化全体を把握する手がかりとなる。さらに、このような地下空間の確認は、長期的な月面基地構想の実現に向けた物理的・地学的な基盤情報となるという意義も持つ。

日本の製造業にとっては、高精度な地中探査レーダーやセンサー、電子制御システムといった計測機器の開発・製造ニーズが拡大する可能性がある。特に月面という環境では、真空、放射線、広い温度変化といった過酷条件下での動作信頼性が不可欠となり、従来の地球用センサーの単純な流用はできない。部品メーカーや精密機器メーカーにとって、こうしたプロジェクトで実績を積み重ねることは、今後の月面探査や宇宙産業への参入に向けた強みとなり得る。また、複数の計測手法を統合するシステムインテグレーション能力の強化も、国際的な宇宙プロジェクトへの参画基盤として重要になると考えられる。

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Source:Phys.org

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