Sun's largest sunspots may have potential to trigger superflares
太陽が引き起こしうる最大級の爆発「スーパーフレア」について、ドイツのマックスプランク太陽系研究所とアメリカのコロラド大学の研究チームが新たな根拠を示した。太陽最大級の黒点のサイズと放出エネルギーの統計的関係から、太陽にもスーパーフレアを起こす潜在的な能力があることが推定されたのである。
太陽は定期的にフレアという爆発現象を起こし、粒子と放射線を宇宙に放出している。これが地球に到達すれば衛星や変圧器などのインフラに被害をもたらす。1859年のカリントン事象は、太陽嵐がいかに強力かを示す歴史的事例だ。その際には地球の磁気圏が大きく乱れ、カリブ海まで極光が見え、電信施設から火花が散ったほどである。しかし太陽はさらに壊滅的な爆発、すなわち水素爆弾の数兆倍ものエネルギーを放出するスーパーフレアを起こしうるのか。これまでそうした超大型爆発が観測されたのは遠い星だけであり、太陽についての直接的な証拠はない。だが過去の木の年輪やアイスコアに残る放射性同位体の異常な濃度は、地球が何度も激しい太陽粒子の轟撃を受けてきたことを示唆している。また太陽と似た特性を持つ数千個の星の観測から、そうした星ではおよそ百年に一度の頻度でスーパーフレアが発生していることが分かっている。こうした観測は、太陽も同様の周期でスーパーフレアを起こしうることを間接的に示唆しているのだ。
新しい研究では、マックスプランク太陽系研究所の研究チームが、NASAの太陽観測衛星が2010年から2016年にかけて観測した300個の強力なフレアを分析した。黒点のサイズと放出されたエネルギーの間に統計的な関連性があることを確認し、この関係がより強力な現象にも当てはまると推定したのだ。黒点は太陽表面の磁場が特に強く複雑な領域「活動領域」に対応しており、フレアの発生源として考えられている。さらに研究チームは、太陽の観測記録に残る最大級の黒点に注目した。太陽黒点の系統的な観測記録は約400年遡るが、なかでも1947年4月の黒点は太陽面積の0.6%を覆う史上最大級だった。その直径は地球の約40倍に達している。当時はスーパーフレアは発生しなかったが、今回の研究から、こうした規模の黒点は統計的に稀ではあるがスーパーフレアを引き起こす可能性があることが示唆された。
この発見は宇宙産業とその供給網にとって重要な意味を持つ。太陽がスーパーフレアを起こせば、衛星通信、測位システム、宇宙機器は甚大な影響を受ける可能性がある。過去の太陽粒子轟撃の痕跡は、そうした極端な現象が現実に起こりうることを示しており、決して仮定の話ではない。日本の製造業、特に衛星部品、電子部品、センサーを製造する企業は、こうした極端な太陽現象への耐性を備えた製品開発をさらに進める必要があると考えられる。太陽のこうした潜在能力を理解することは、国家レベルの重要なインフラの維持にも直結する課題となるだろう。
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Source:Phys.org
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