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Suns set on hunt for giant planets in nearby binary system

ミシガン大学主導の研究チームが、地球から16光年の距離にある二つの星からなる連星系「70 Ophiuchi AB」に対して、170年以上に及ぶ観測データを集約して行った最新の調査により、木星サイズ以上の大型惑星が存在しないことが明らかになった。惑星の「非発見」という一見すると消極的な結果だが、この否定的な結論は、将来の宇宙望遠鏡による系外惑星探索戦略を根本的に改善するための重要な知見をもたらすものである。

70 Oph ABという星系での惑星探索は、実は160年以上前に遡る。1855年にイギリスの天文学者ウィリアム・ジェイコブが惑星の存在を主張して以来、この系統は公式な系外惑星候補の最初の例となった。その後ジェイコブの主張は検証に耐えなかったものの、惑星存在の可能性は常に議論の対象であり続けていた。さらに重要なことに、現代の測定技術を用いた星の明るさの変動測定(視線速度測定)においても、観測された「ふらつき」は木星サイズの惑星によって説明できる可能性が排除できず、謎のまま残されていた。

今回の研究では、NASA のジェット推進研究所やカリフォルニア工科大学など十数機関の研究者が参加し、チリのラス・カンパナス天文台の6.5メートルマゼラン・クレイ望遠鏡とテキサス州マクドナルド天文台の2.7メートル望遠鏡から得た最新データを含む、160年以上の観測記録を統合分析した。その結果、これまで惑星の存在を示唆すると解釈されてきた星の「ふらつき」は、実は星の表面における長期的な変動(恒星活動)に由来するものであることが判明した。これにより、星から5天文単位以内に木星質量以上の惑星が存在しないことが確定された。

研究の意義は、単なる木星クラスの惑星の非検出にとどまらない。研究チームは、土星以下のサイズを持つ惑星や、液体の水が存在でき生命が生存する可能性のあるハビタブルゾーン内の小型惑星については、今回の調査では検出されなかったが除外されたわけではないと明確に述べている。この高い感度で実施された観測と解析手法は、今後の宇宙望遠鏡システムの設計戦略を改善するための基礎情報となる。NASA が計画する「ハビタブルワールド・オブザーバトリー」といったフラッグシップミッションや、連星系に特化したSHERA計画など、将来の観測プロジェクトにおいて、70 Oph ABは重要な観測対象となる見通しが強まっている。

日本の製造業、特に光学装置や精密測定機器、宇宙用センサーを製造するサプライヤーにとって、この研究成果は関心を持つべき意味を持つ。次世代の宇宙望遠鏡が連星系における惑星探索に注力することになれば、より高感度で安定性の高い観測装置や、複雑なデータを処理するシステムへの需要が増加することが考えられる。こうした観測機器や部品の開発・製造は、日本の高い技術水準を活かせる分野となる可能性を秘めている。

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Source:Phys.org

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