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Dark matter could magnify the jets of a ravenously feeding supermassive black hole

超大質量ブラックホールから噴き出すプラズマジェット(ブレーザー)が、目に見えないダークマターの塊による重力レンズ効果を受けていることが初めて観測された。この発見により、ニュートリノという宇宙の謎の粒子の供給源がブレーザーであることを支持する証拠が得られた。

ブレーザーは、ブラックホールの周囲を回転する物質の中で、ブラックホールに吸収されず極方向に加速されたプラズマが、光に近い速度で外へ噴出される現象である。今回研究対象となったPKS 2233-148は、その噴出方向が地球に向いているため観測が容易で、かねてからニュートリノの発生源として天文学者から注目されていた。ニュートリノは質量がほぼなく電荷もない宇宙粒子で、1秒間に100兆個が人間の体を通り抜けても知覚されない。検出が極めて困難なこの粒子がどこで生成されるのかは、宇宙物理学における大きな未解決問題の一つであり、その源がブレーザーであることが確認できれば、高エネルギー物理学の重要な成果となる。

研究チームは地球上の超長基線電波干渉計(VLBA)、フェルミ宇宙望遠鏡、スウィフト宇宙望遠鏡による観測データを再解析した結果、PKS 2233-148のジェットが予想された軌道から急に偏向していることを発見した。この軌道変化の原因として考えられるのが、重力レンズ現象である。アインシュタインの一般相対性理論によれば、質量を持つ物体はその周囲の時空を歪ませる。光や電磁波がこの歪んだ時空を通ると、進行方向が曲がる。通常は銀河やその集団といった見える天体がこの役割を果たすが、今回ジェットに影響を与えている質量体は可視光観測では検出されない。このことから、光と相互作用しないダークマターという物質の塊がレンズとして作用している可能性が指摘されている。ダークマターは光を放たず光も反射しないため直接観測は不可能だが、質量を持つ限り周囲の時空を歪ませ、光の経路を曲げる効果は確実に生じる。

重力レンズ現象は観測対象と地球の間の精密な天体配置を必要とするため、本来は一時的な現象である。研究チームは本件がダークマター由来の重力レンズ現象を初めて検出した事例だと述べており、今後同様の現象をさらに発見することで、ブレーザーとニュートリノの関連性に関するより強い証拠が蓄積されていくと期待している。この基礎科学分野での進展は、宇宙の根本的な仕組みを理解する上で重要な知見をもたらす。

日本の製造業にとってこの発見の直接的な影響は限定的だが、基礎研究の深化に伴い観測機器や計測装置の高度化が今後進むと考えられる。天体観測衛星や地上の大型観測機器に搭載される精密電子部品、計測機器、加工部品などの開発・供給は、こうした宇宙科学の進展と連動して進化していく領域である。スペーステクノロジーの周辺産業にあたる部品メーカーや装置メーカーにとって、こうした基礎研究の動向を注視することは、今後の技術開発の方向性を考える上で重要な情報源となりうる。

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Source:Space.com

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