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Crew-13 Spreads its Wings

NASAのクルー-13ミッションが10月1日にスペースXのファルコン9で打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)へ向かった。このミッションはクルードラゴンが担当する最後から2番目のNASA公式ミッションとなる見通しで、スペースXはクルードラゴンとファルコン9の両機体を2030年頃に退役させる計画を発表している。

クルードラゴンはスペースXが開発した民間有人宇宙船で、2020年の初飛行から、NASAの宇宙飛行士をISS遠征隊へ継続的に送り届けてきた。クルー-13には、NASAの地質学者で2度目の飛行となるジェシカ・ワトキンス船長を筆頭に、元海兵隊員のルーク・デラニー副操縦士、カナダ宇宙局のジョシュア・クトライク、ロシアのロスコスモスのセルゲイ・テテリャトニコフの4人が乗務する。搭乗する機体「グレース」は、2025年に民間ステーション向けのアクシオム・ミッション4をサポートした実績を持つ既飛行機である。今回の打ち上げは当初9月12日に予定されていたが、酸化剤系統の漏れが見つかったため延期されており、修復後の運用となった。

スペースXの退役計画は、次世代宇宙船の登場と密接に結びついている。NASAはボーイングのスターライナーとの契約に基づき、2028年のスターライナー初クルー飛行以降も第5、第6ミッションの承認を予定している。一方クルードラゴンについては、NASAがクルー-17までの3フライト分をすでに調達済みの段階で、スペースXが公開した情報以上の具体的な長期運用計画についてはNASAが十分な情報を持っていないという状況にある。この背景には、ISS向けクルー輸送の長期的な需要見通しと、老朽化する既存フリートへの対応があると考えられる。

宇宙産業のサプライチェーン全体にとって、この転換は重要な転機を意味する。ファルコン9とクルードラゴンの組み合わせは、民間宇宙輸送の実績と信頼性を証明してきた長年の成果だ。しかし2030年頃の退役は、打ち上げビジネスと有人宇宙船事業が次の世代へ移行することを象徴している。スターライナーはボーイングの従来型産業ネットワークを活用した設計であり、スペースXが次の有人往還機をどう位置づけるかは今後の焦点となる。

日本の部品・装置・素材メーカーにとっても無関係ではない。ファルコン9の構成部品、クルードラゴンの各種システム、そしてスターライナーなどの新世代機体開発には、多くのサプライヤーが関わっている。既存機体の退役までの数年間は現行プログラムの安定的な需要が続く一方で、後継システムの本格化に向けた開発段階では新たな技術仕様や調達構造が生まれる可能性がある。産業の転換期を見据えながら、次世代に向けた技術提案力を磨くことが、宇宙産業への関与の持続性を左右していくと考えられる。

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Source:Space Scout

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