From the Corps to the Cosmos, featuring Jaden Caradine
宇宙でのインフラ建設・保守という新興分野に向けた人材育成と技術開発が、NASA を中心に加速している。NASA Langley Research CenterのJaden Caradineは、海兵隊での5年間の実務経験を経て航空宇宙工学を学び、現在ISAMと呼ばれるこの分野で活動している人物である。彼が自動化ツール開発などで示した貢献は、この領域がいまだ発展途上段階にあり、体系化・効率化が急速に進む局面にあることを示している。
Caradineのキャリアパスそのものが、これからの宇宙技術者に求められる資質を示唆している。高校卒業後に海兵隊に入隊し、機械工として4年を日本に駐屯した後、Embry-Riddle Aeronautical University で航空宇宙工学を専攻した。彼は日本滞在中に「ikigai」という日本の概念を学び、自分の適性、好み、世界の必要性、報酬が重なる点を見つけることの重要性を認識している。磁力で小型衛星を軌道に投入するシステムに関心を持った後、NASA Langleyでのインターンシップに選ばれ、Systems Analysis and Concepts Directorate でISAMセクター全体の動向をまとめた「State of Play」というドキュメント更新を担当した。同時に政府・学界・業界のニュースを自動で収集・整理するツールを開発し、チームが毎日30~40分費やしていた情報収集作業を不要にした。
ISAMが示す産業転換は本質的である。従来、宇宙産業では衛星やロケットを打ち上げることが最終目的で、軌道上の機器は基本的に使い捨てとして扱われてきた。しかしISAM(in-space servicing, assembly, and manufacturing)は、宇宙空間でインフラを建設し、故障部品を修理し、新しい機器を組み立てるための技術体系を指している。この概念が実装されるなら、将来の宇宙産業は「作ったら打ち上げて使う」から「軌道上で作り、使い続け、修理する」へのシフトを経験することになると考えられる。
このシフトは、日本の部品・装置・素材メーカーにとって、新たなサプライチェーン機会をもたらす可能性がある。従来、宇宙用部品は「一度打ち上げたら数個の予備機くらいしか需要がない」という特性があった。しかし保守・修理・再利用が常態化すれば、継続的な供給ニーズが生まれる可能性がある。同時に、宇宙空間での繰り返し使用環境には、地球上よりも高い耐久性・信頼性が要求されると考えられる。こうした変化に対応できる製造能力を持つ企業は、国際的なサプライチェーンの一部として、この領域への参入の可能性が高まると考えられる。
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Source:NASA
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