NASA’s SpaceX Crew‑12 Splashes Down, Sets Briefing to Discuss Mission
米航空宇宙局(NASA)の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッション「Crew-12」の4人が、237日間の滞在を終えて地球に帰還した。宇宙船は太平洋上のロサンゼルス沖に着水し、SpaceXの回収船チームが宇宙船と乗組員を回収した。乗組員は医学的な検査を経て、陸上へ移動したのち、ヒューストンのジョンソン宇宙センターに戻る予定である。
乗組員は、NASAのジェシカ・メイア氏とジャック・ハサウェイ氏、欧州宇宙機関(ESA)のソフィー・アドノ氏、ロスコスモスのアンドレイ・フェドヤエフ氏の4人である。2月13日に打ち上げられ、翌日にISSへ結合した。飛行中は1億マイル以上を移動し、3,792周以上の地球周回を重ねた。メイア氏とフェドヤエフ氏にとっては2回目の飛行で、ハサウェイ氏とアドノ氏は初めての宇宙飛行である。
科学研究では、幹細胞を用いた細胞治療に向けた細胞生産の検証、必要に応じて点滴用の液体を生成する技術の実証、肺炎の原因となる細菌が長期的に心臓の障害につながる可能性の研究などが行われた。栄養に関する研究や、宇宙滞在中の血流に体の特性がどう影響するかの調査も実施された。船外活動では、メイア氏が4回実施して通算7回となり、NASAの女性宇宙飛行士の通算回数では3位に位置する。アドノ氏は3回の船外活動を行い、フランス人女性として初めて宇宙ステーションの外に出た。
今回の記事から読み取れるのは、多国籍の乗組員による長期滞在と、民間企業の宇宙船による往還が、NASAの低軌道プログラムの中で一連の運用として回っている点である。NASAは、ISSを民間企業(SpaceXを含む)との連携で活用し、研究と開発を続ける方針を示している。研究成果については、月や火星への有人探査に向けた技術や知見の準備につながるとしており、乗組員の経験が今後のミッションの運用能力の向上に寄与していくと考えられる。
製造業の視点で見ると、この記事は部品や調達に関する具体的な情報を含まない。そのため、直接の受注機会を論じることはできない。ただ、ISSでの研究が再生医療、点滴の現地生成、循環器系の研究にまで及んでいることを踏まえると、医療・バイオ分野の機器や材料を手がける日本の製造業にとっては、将来の宇宙用途での関わり方を検討する材料になりうると考えられる。長期滞在を支える機器や保守用部品についても、運用が続く限り一定の需要が続くと考えられる。日本のサプライヤーとしては、小型で信頼性の高い部品や素材を宇宙向けの要求仕様に合わせて提案できるかが問われると考えられる。なお、10月15日にはジョンソン宇宙センターで乗組員による記者会見が予定されており、ミッションの詳細が語られる見込みである。
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Source:NASA
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