Ukraine says Starlink is cutting out its military drones as Poland calls out Elon Musk
Illustrative image ウクライナ政府関係者は、軍が使う軍用版スターリンク(スターシールド)の端末が高速で移動すると通信が途切れるようになったと主張している。一方でSpaceXは、変更の有無を含めて公式な説明を出していない。
背景には、2022年2月にウクライナでスターリンクの利用が始まった経緯がある。同年10月には、SpaceXが国防総省に費用の分担を求め、マスク氏が月額約2000万ドルに近づいていると述べたものの、その後は負担を続ける方針に転じた。2024年12月には国防総省が一部の端末をスターシールドに移行させ、今回問題とされているのはこの政府向けサービスである。ウクライナ大統領補佐官のセルヒー・ベスクレスノフ氏は、端末が時速約100マイル(約160km)を超えると通信が切れ始めたと述べ、第7快速反応軍団も時速68〜75マイル(約110〜120km)で10〜20秒の接続断が起き、ドローンの操縦が難しくなったと説明している。ただし、これらは当事者の証言で、独立した検証はなされていない。2026年2月には、ロシア軍が使うとみられる端末がSpaceXとの調整で無効化された例もあり、今回も同様の仕組みが関わるのかは不明である。
政治的な文脈も重なっている。米国がウクライナに対して、ロシアの石油精製施設への長距離攻撃の停止を求めている時期であり、マスク氏の発言やポーランドのシコルスキ外相による批判も伝えられている。もっとも、ウクライナ側もポーランド側も、米政府やSpaceXの指示だとする証拠は示していない。そのため政治的な意図は現時点では主張の段階にとどまり、技術的・政策的な変更の可能性も排除されていない。
衛星通信は、地上の通信網が使えない場所で作戦を支える基盤になっている。そのため、民間企業が提供するサービスの仕様変更が、そのまま作戦の成否に響きうる。今回の論点は、通信速度の上限のようなソフトウェア上の設定ひとつで、ドローンなど機材の運用条件が変わりうる点にある。利用者が事前に通知を受けていなかったとの指摘も、こうした依存の難しさを示している。ドローンの場合、通信の断絶は機体の制御や任務の継続に直結すると考えられる。ウクライナではStetmanが独自の衛星システムUASAT-NANOを開発しており、欧州でも2025年初めから代替策が議論されているが、規模の面ではスターリンクに及ばないとされる。
SpaceXと直接取引がない企業でも、衛星通信端末に組み込まれるアンテナ、通信モジュール、電源、筐体といった部品や、ドローン機体の部品を手がけていれば関わりうる。通信手段を単一のサービスに頼る製品設計は、今回のような事態で運用が止まるリスクを抱える。そのため、複数の通信経路を前提にした設計や、通信が途切れた際の挙動を仕様として明確にすることが、防衛や産業用途で求められる可能性があると考えられる。特定国の民間サービスへの依存を見直す動きは、今後の報道や各国の調達方針を注視する必要があり、現時点では判断材料が限られている。
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Source:Teslarati
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