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QPS研究所の小型SAR衛星「ワダツミ-II」、11月3日午前1時30分以降に打ち上げへ

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株式会社QPS研究所は2026年11月2日、小型SAR(合成開口レーダー)衛星「QPS-SAR20号機」(愛称「ワダツミ-II」)の打ち上げ日時を発表した。アメリカのRocket Labが運用するロケット「Electron(エレクトロン)」で、日本時間2026年11月3日(火)午前1時30分以降に、ニュージーランドのマヒア半島にある発射場「Launch Complex 1」から打ち上げられる予定である。衛星は高度約575kmの中傾斜軌道に投入される計画だ。天候などの影響で日時が変わる可能性があり、最新情報はQPS研究所の公式サイトと公式SNSで告知されるとされている。

打ち上げ時期は段階的に決まってきた経緯がある。当初は「11月4日以降」とされていたが、10月下旬に「11月3日以降」へ前倒しされ、今回あらためて具体的な時刻が示された。ミッションには「The Sea God Surveys(海の神が見渡す)」という名前が付けられており、Electronとしては99回目の打ち上げになる予定だ。ワダツミ-IIは2025年5月に打ち上げられた10号機「ワダツミ-I」と同じ軌道面に投入され、その軌道面では2機目の衛星となる。また、QPS-SAR19号機「ヤマツミ-II」も2026年11月10日以降にElectronで打ち上げられる予定が示されている。予定通り進めば、約1週間の間隔で2機が上がることになる。

SARは電波を使って地表を観測するため、太陽光に頼る光学衛星と異なり、夜間でも撮影できる。また、雲や噴煙を透過して地表の情報を得られる点も特徴である。QPS研究所は地球上の任意の地点を平均10分間隔で観測することを目指し、小型SAR衛星によるコンステレーションの構築を進めている。今回の打ち上げは、この目標に向けて同じ軌道面に衛星を重ねていく運用の一環と位置づけられる。観測の頻度を上げるには衛星の数を増やすことが現実的な手段であり、短い間隔での打ち上げはその方針を示すものと考えられる。宇宙産業全体では、ロケットの打ち上げ機会の確保と、衛星を一定のペースで量産する体制の両方が問われる局面に入っていると見られる。

製造業の視点で見ると、衛星の構体を構成する構造部材、電子部品、アンテナや通信機器といった部品・装置、さらに量産に必要な治具や検査装置などに関わる余地があると考えられる。コンステレーションを前提とした運用では、一機ごとに個別の仕様を組むよりも、同じ品質の部品を安定して繰り返し供給できることが重視される可能性がある。そのため、量産を支える加工や組立、品質管理の体制を持つ企業にとっては、受注機会が広がることも考えられる。一方で、打ち上げ日時は天候などで変わりうるため、部品の納期や生産計画には一定の柔軟性を持たせておくことが現実的だと考えられる。

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出典:sorae

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