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Elon Musk unveils Tesla's 'flying' car

テスラのイーロン・マスク氏が、スラスターを備えた「空飛ぶ車」としてスポーツカー「Roadster」を発表した。発表はテキサス州にあるSpaceXの試験施設で行われ、テスラのXアカウントでライブ配信された。デモでは鋼鉄製の急な斜路から車が飛び出し、空中で横転(バレルロール)したのち、車輪で着地した。発表の場が宇宙企業の施設だったことも象徴的だ。ただし、これは一般的な航空機のような飛行が確立したことを示すものではなく、推進機構を使った短時間の実演として受け止めるのが妥当だと考えられる。

空飛ぶ車は、1917年に米航空の先駆者グレン・カーチスが最初の試作機を公開して以来、長く構想されてきた。記事によれば、近年になって電動モーターと高性能電池が進歩したことで、実用的な設計が本格的に検討されるようになった。今回のRoadsterも少なくとも9年にわたって期待されながら、発表が何度も延期されてきた経緯がある。マスク氏の説明では、車は10本のノズルと超高圧の空気タンクで空中に跳び上がり、地上では急加速する。デモには運転手を乗せず、万一の事故を避けるためだと語った。予約サイトでは「Performance」と「Thrust」の2モデルを受け付けているが、販売価格は公表されておらず、量産は2028年とされている。

今回の発表でマスク氏は、テスラの自動車とSpaceXのロケットの協業を強調した。ただ記事は、両社のどの技術がどこまで共有されたのかには触れていない。とはいえ、ロケットの推進や高圧部品で培われた知見が地上の乗り物に持ち込まれる構図は、宇宙産業の技術が民生分野へ広がる流れの一例と見ることができる。要求水準の高い宇宙と自動車という二つの産業が同じ技術を共有し始めている点は、製造業にとって注目に値する。一方で、マスク氏自身が「安全性を最適化した車ではない」「成功は保証されていない」と述べている点は、実用化までの距離がなお大きいことを示していると考えられる。量産時期についても、過去の発表が数年単位で後ろ倒しになってきたことを踏まえると、額面どおりに受け取るのは早いだろう。

製造業の視点から見ると、この車の要は、噴射用のノズル、超高圧の空気タンク、それらを結ぶ配管やバルブ、そして加速を支える電動の駆動系と電池だと読める。こうした耐圧・高圧部品は、ロケットや航空機で求められる品質管理の水準と重なる部分があり、精密加工や材料で強みを持つ日本の部品サプライヤーにとって関わる余地が生まれる可能性がある。ただし記事は部品の調達先や仕様には触れておらず、ここで述べたのは一般論としての見立てである。また、記事は車の扱いが法域によって異なる可能性にも言及しており、公道で走らせる場合には安全基準や認証への対応が前提になると考えられる。量産がまだ先である現段階では、試作や評価用の小ロット案件から入るのが現実的な関わり方になるだろう。

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Source:Phys.org

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