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NASA #Satellites

Hunting Red Leaves with Satellites

NASAは、地球観測衛星PACEに搭載されたハイパースペクトルセンサーOCIを使い、植生の赤みを地球規模で数日おきに捉えて紅葉の進行を時系列で追跡できることを示した。衛星から紅葉の帯の移動を把握できるようになったことは、季節現象を広域で定量的に扱う道を開くものである。

PACEのOCIは286の波長帯で海洋と植生を毎日観測し、そのうちの一部の波長群によって、紅葉に関わるアントシアニン(赤)、カロテノイド(黄・橙)、クロロフィル(緑)の変化を読み取れる。NASAの研究者は赤の量を緑と比べた比率を地図にし、週ごとの推移を追っている。元記事によると、9月下旬はロシア北部、アラスカ北部、カナダ北部で赤みが強く、10月第1週にはニューイングランドの赤みが薄れ始める一方、中西部や中部大西洋岸に広がった。秋になるとクロロフィルが分解され、もともと葉にあった赤や黄の色素が前面に出るのが紅葉の仕組みである。ただし、収穫後の作物も数値上は赤や黄に映るため、読み取りには注意が要る。

従来も同種のセンサーを持つ衛星はあったが、観測範囲は局所的で頻度も低かった。PACEは三つの色素を地球全体で一日か二日ごとに測れる初の衛星とされ、この時系列データが得られる点を研究者は大きな変化として評価している。紅葉のピークを地域ごとに特定できれば、観光や林業の判断材料になる可能性がある。研究の射程はさらに広く、春の緑化や秋の葉の老化時期の変化、炭素循環、山火事リスク、干ばつや害虫、病害の早期兆候の検出にまで及ぶことが目指されている。ただし、植生の色の変化は干ばつや害虫被害でも起きるため、衛星データだけで原因を判別することは難しいと考えられる。

日本の製造業にとっての意味は、直接の発注よりも観測を支える技術基盤にあると考えられる。ハイパースペクトルセンサーには、多数の波長を分ける分光光学系、狭い帯域を切り出す光学フィルター、微弱な光を捉える検出器、そして校正に用いる精密な光学部品が欠かせない。元記事が示すように、地上で撮影された写真による検証が観測精度の向上に重要である点を考えると、現地計測機器や画像処理ソフトに関わる需要も生まれうる。宇宙用の部品は高い信頼性と温度・真空環境での安定性が求められるため、既存の光学・電子部品を持つサプライヤーには参入の余地があるかもしれない。ただし、本件の観測機器に日本企業が関わったという事実はなく、これは一般的な技術の観点からの見立てである。

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Source:NASA

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