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MTG-I2 reaches its final orbit

ヨーロッパの新世代気象衛星MTG-I2が、フランス領ギアナからのアリアン6ロケット打ち上げから12日で静止軌道36,000kmに到達し、運用前の試験段階へ移行した。これにより、2022年に先行打ち上げされたMTG-I1と、2025年の同系統衛星MTG-S1と共に、ヨーロッパ次世代気象衛星のファミリー構成が初めて完成することになった。

MTG衛星システムはESA(ヨーロッパ宇宙機関)とEUMETSAT(ヨーロッパ気象衛星機関)による協力で進められ、産業面ではタレス・アレニア・スペースを主導企業とし、OHBとレオナルドが協力する国際産業コンソーシアムが製造を担当している。本システムは気象予報精度の向上、数値予報モデルの質の向上、ヨーロッパ・北アフリカ地域における気候監視の強化といった具体的な成果を狙ったものである。打ち上げから軌道到達までの過程では、ロケット分離後に衛星のプロペルションシステムが稼働され、太陽電池パドルが展開されて電源が確保された。その後、衛星の液体遠地点エンジン(LAE)による一連の軌道焼却を通じて、高度36,000kmの地点から静止軌道3.5°E経度への精密な位置決めが実行された。この過程では約35,000kmの高度上昇を実施するなど、技術的に極めて高い精密性が要求される作業が継続された。

この軌道投入フェーズ(LEOP)の支援に当たったのは、イタリア・フッチーノのテレスパツィオミッション管制センターに配置された約40名の多分野専門チームである。飛行動力学、プロペルション制御、衛星姿勢・軌道制御、システム・運用工学などの領域における専門家が交代制で継続的に支援に当たり、特にLAE焼却前の予測計算とその直後の解析では極めて高い集中力を要する作業が行われた。予測値からの微細な偏差が生じた場合にも、支援チームが速やかに当該の状況を説明し、衛星の動作が計画通りであることを確認したという。複雑な宇宙機器システムの打ち上げから軌道到達までの工程は、設計・製造段階での精密さだけでなく、軌道投入という運用段階での高度な技術力と判断能力を要するものであることが、本件で実証されたと言える。

MTG-I2は9月8日にEUMETSATに正式に引き継がれ、ダルムシュタットのコントロールセンターでのコミッショニングフェーズに入った。ここでは衛星とその搭載機器の個別動作確認と総合調整が行われ、その後、ヨーロッパ・北アフリカ地域への気象観測データの配信が開始される運びである。本システムの完成は、気象予報精度の向上と極端気象への対応強化という公的な価値を持つとともに、ヨーロッパの宇宙産業における国際協力と技術統合の実績を示すものでもある。日本の製造業・部品サプライヤーにとっては、このような大規模国際衛星システムの開発において要求される技術仕様の水準、品質管理と信頼性保証の実態、さらには数年単位での長期的な運用サポート体制の構築方法など、学ぶべき点が数多く含まれていると考えられる。今後のグローバルなサプライチェーン構築や国際技術協力の機会を見極める上でも、有用な参考事例となる可能性がある。

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Source:ESA

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