Simera Sense and Spacemanic to Collaborate on a New Complete Dual-Use Mission Solution
チェコの小型衛星メーカーSpacemanicとベルギーの光学機器メーカーSimera Senseが、軍民両用(デュアルユース)の衛星ソリューションで協業する。Simera Senseの高解像度カメラ「xScape200 DU」をSpacemanicの16U級CubeSat(キューブサット)プラットフォームに組み込み、軽量かつ小型の衛星で高解像度の撮像能力を持たせることが狙いである。
元記事によれば、xScape200 DUは12Uの小型な形状と低いSWaP(サイズ・重量・電力)を備え、大型衛星や打ち上げ費用の増加、電力を多く使う構成に頼らずに高解像度の撮像を実現できるとされる。Spacemanicは衛星本体、主要サブシステム、衛星を放出するデプロイヤーを自社で設計・製造している。そのため、カメラを標準的な形状に押し込むのではなく、衛星の構造や外形、機械・電気・熱・データの各インターフェース、デプロイヤーとの結合方法まで含めてカメラに合わせて作り込める。デプロイヤー「SPACE CANNON」は16Uまで対応し、側面や底部に突出部を持つペイロードを収容できる拡張された空間を備える。四面の着脱式パネルにより、衛星を組み込んだ後も打ち上げ直前まで調整できる点も特徴として挙げられている。対応ロケットには、ファルコン9、アリアン6、ベガCなどが含まれる。
この協業が示すのは、小型衛星でも高性能な光学センサーを載せられる段階に来ているという点である。大型衛星を一機打ち上げる方式に比べ、小型衛星を繰り返し展開し、コンステレーション(衛星群)として数を増やしていく運用が現実味を帯びてきたと考えられる。また、衛星の形状を標準規格に合わせるのではなく、ペイロードと衛星バスを一体で設計する方向が強まれば、宇宙機器の開発の進め方そのものが変わる可能性がある。軍民両用という位置づけも重要である。防衛用途と商用用途で別々の機材を用意するのではなく、同じ装置を両方に使う市場が広がりつつあることを示していると読める。
日本の製造業の視点では、光学機器の鏡筒や筐体の精密加工、熱を逃がすための部材、衛星の軽量化に寄与する構造部材、そしてデプロイヤーのような機械部品の精度と組立性が関わりうる領域である。SWaPの制約が厳しい小型衛星では、部品の一つひとつの重さや体積が全体の設計に直結するため、軽さと精度を両立できる加工技術には一定の需要があると考えられる。ただし元記事は部品の調達先や製造拠点には触れていないため、具体的な参入機会は推測の域を出ない。まずは小型衛星の搭載インターフェースや寸法規格、熱・機械条件の要求水準を把握することが、サプライヤーにとって現実的な第一歩になるだろう。
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Source:SpaceNews
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