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打ち上げから8年、水星探査計画「ベピ・コロンボ」が進展。JAXAの「みお」と共に最終接近へ

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2018年10月に地球を出発した日欧共同の水星探査計画「ベピ・コロンボ」が、9月3日に推進モジュール(MTM)を切り離し、水星周回軌道への投入に向けた最終段階に進んだ。8年近くの宇宙の旅を支えてきた推進・電力システムを手放し、これからヨーロッパの水星表面探査機(MPO)と日本のJAXAが開発した「みお」の2機が連結したまま、2026年11月の軌道投入を目指す。

この長い航海がいかに困難なものであったかは、ベピ・コロンボの軌道設計に表れている。太陽系で最も太陽に近い水星に到達するには、太陽の強大な重力に逆らう必要があるため、ベピ・コロンボは地球で1回、金星で2回、そして水星で6回ものフライバイ(惑星の重力を利用した軌道変更)を行いながら、螺旋を描くように太陽へ近づいてきた。その過程で推進モジュールに搭載されたイオンエンジンは、継続的に推力を生み出してミッションを支えてきた。しかし2024年4月、このエンジンの出力が低下するトラブルが発生し、技術者たちの軌道修正により水星到着は当初予定から11か月遅延して11月へと延期された。太陽から約6,300万km地点での分離作業は、「新しい探査機を打ち上げるのと同じくらい危険」と言われるほどのリスクを伴いながらも、事前にプログラムされた指令が成功したのである。

ベピ・コロンボの意義は、単に水星という謎多き惑星を探査するだけではない。MPOが水星の表面や内部を調査しながら、「みお」が高い軌道から磁場やプラズマの環境を同時に観測する―このように2機の探査機が同時に同一の惑星を周回するのは史上初めてとなる。太陽系の中でも最も観測が難しいこの過酷な環境での探査は、惑星がいかにして生成され、なぜ現在の形になったのかという根本的な問いに答える鍵となり得る。水星の極地には月のように氷が存在する可能性も指摘されており、2027年4月から始まる本格的な科学観測は、太陽系の歴史を再構成するための重要なデータをもたらすと考えられる。

日本の製造業・部品サプライヤーにとって、このプロジェクトは技術的な示唆に富んでいる。8年間にわたる宇宙環境での部品・装置の信頼性の実績は、他の衛星システムや深宇宙探査の信頼性向上に直結する知見をもたらす可能性がある。「みお」を含むベピ・コロンボの開発を支えた日本企業の設計思想や製造技術は、これまでのトラブル対応とその克服の歴史に組み込まれている。今後、環境制御や高真空下での機器動作など、水星探査で得られた技術課題の解決策は、次の世代の宇宙システムの部品開発仕様に反映されていくと考えられる。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:カラパイア

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