UchUchU
sorae #ロケット

【G15-15】スペースXがスターリンク衛星27機を軌道投入 ファルコン9の第1段は36回目の飛行

SpaceXは日本時間2026年10月24日7時48分、アメリカのヴァンデンバーグ宇宙軍基地からファルコン9ロケットを打ち上げ、スターリンク衛星27機を所定の軌道へ投入した。同時に、第1段ブースター「B1063」は今回が36回目の飛行となり、打ち上げから約8分20秒後には太平洋上のドローン船「Of Course I Still Love You(OCISLY)」へのランディングに成功した。

B1063は2020年11月に海洋観測衛星「Sentinel-6 Michael Freilich」の打ち上げで初飛行し、その後はNASAの小惑星探査機「DART」、小型衛星相乗りミッション「Transporter-7」、アメリカ国家偵察局(NRO)のミッションなどに使われてきた。元記事によれば、36回目の飛行に到達したファルコン9のブースターはB1063が2機目である。参考文献の見出しには、今回の打ち上げが3度のスクラブ(打ち上げ延期)を経て実施されたものだとあり、実施までに調整が重ねられたことがうかがえる。

スターリンクは、地球低軌道に多数の小型衛星を配置し、世界各地へ高速インターネット接続を提供するサービスである。今回の打ち上げも、その衛星群を組み上げていく一連の流れの中に位置づけられる。ブースターが36回もの飛行を重ねていることは、再使用を前提とした運用が実績として積み上がっていることを示すと考えられる。一方で、同一機体を繰り返し飛ばす運用では、整備・点検の頻度や機体各部の劣化状況が重要になる。そこで得られる知見が、次の機体設計や運用の改善につながる可能性がある。

日本の製造業の視点では、再使用機の繰り返し使用に耐える機体構造や推進系の部材、高温や振動の環境に耐える素材、機体の健全性を確認する検査・計測技術などが関わりうる領域になると考えられる。元記事は部品や取引について触れていないため、ここで述べるのはあくまで一般的な推測である。ただし、再使用の回数が増えるほど、機体の状態を正確に把握する精密計測や耐久性評価の重要性は高まるとみられる。部品の精度や品質管理の実績を示せるサプライヤーにとっては、参入の余地がある可能性がある。

ファルコン9による打ち上げは、衛星群の展開と再使用の両面で進んでおり、宇宙産業の価値連鎖は打ち上げ回数の増加とともに広がっていくとみられる。日本の製造業にとっては、こうした変化を一過性の話題として眺めるのではなく、自社の部品や素材がどの工程でどのように使われうるかを具体的に考えるきっかけとして捉えることが重要である。

※ 内容の紹介はここまでです。続きは元記事をご覧ください。

出典:sorae

この分野の企業を探していますか?

UchUchUは宇宙産業に関わる日本企業をデータベース化しています。参入検討・取引先探索にお使いください。